Spectators
Spectators / kalleboo
1997年の夏。富士山麓の天神山スキー場で第1回フジロック・フェスティバルが開催されたその日、僕は22歳になった。

当時、国内ではまだ今のように欧米型の大規模な野外ロック・フェスはほとんどなく、フジロックはその先駆けとなったのだが、記念すべき第1回は、初開催の難しさに台風の直撃もあってハプニングの連続だった。

月間100万PVを誇るブログ『LastDay.jp』のまたよしれい君(@sayobs)『2013 ブロガーズ・フェスティバル』を開催すると聞いて、真っ先に思い浮かべたのは、あの第1回フジロックの嵐のステージだった。

富士山麓という険しい立地や初開催の経験不足と不手際に、台風の直撃が加わって、日本初の野外ロックフェスは初日から混乱を極めた。雨風にさらされた観客たちは真夏だというのに寒さに震え、倒れる者が続出、今思えば一人の死者も出なかったことは幸いだった。

台風の影響で二日目は中止という最悪の結果となってしまったが、それでもあの年のフジロックは、生涯忘れられない奇跡のステージとして、僕の脳裡にこびりついている。

フジロックを例に挙げるまでもなく、初開催には苦労がつきものだ。参考になる前例が乏しく、手探りで企画・運営していく中では失敗も少なくないだろう。

だが「パイオニア(開拓者)には神が味方する」という言葉があるように(今考えたんだけど)、道なき道を進もうとする者には、多くの協力者と追随者が力を貸し、想像を超えた結果と輝きをもたらすことがある。

大トリのレッチリが姿を現す直前、ステージのまわりには白煙がたちこめ、辺りは幻想的な光景に包まれた。熱狂する観客たちに降りそそいだ雨が水蒸気となって立ちのぼったのだった。横殴りの雨と空気を切り裂くようなギターのカッティングに白煙がまとわりつき、その三十分足らずのステージは奇跡のように見えた。

僕はいまだかつてあれ以上のライブを観たことはない。

観客はミュージシャンのパフォーマンスを眺めに来たのではない。自らが泥まみれの群衆の一部になることで、少人数では成しえない熱気と興奮を産みだしたのだ。

DropShadow ~ 2013blf blue

またよしれい君と優秀なスタッフの方々は、きっとそつなく運営をこなすだろう。多少のつまずきはあったとしても、気にならない程度に収められる能力は持っているはずだ。会場に台風が吹きこむことはないだろうし、身の安全を心配することもないだろう。

だがきっと、初開催だからこその素敵なハプニングが待っているのではないかと、僕は内心わくわくしている。

ブロガーのブロガーによるブロガーのためのお祭り。その記念すべき第一回は、きっとフジロックにも負けない伝説の一日となるだろう。ブログを愛する者なら誰でも参加資格がある。ぜひ会場で熱いブロガー魂と先達の知恵を享受しよう。

当日は僕もお手伝いをさせてもらうので、見かけたらぜひ声をかけてください。

ブロガーズフェスティバルとは

2013ブロガーズフェスティバルは、その名の通り、ブロガー向けのお祭りです。 フジロックやサマーソニックのように、複数個所でセッションが行われます。 3ステージに分けて行われるセッションを、参加者のブロガーさんが好きなものを選択して聞くことができます。

全国のブロガーが集まれる場になればいいな、気軽に楽しめるイベントの場になればいいなという思いで開催します。

これまで単一のテーマに絞って開催してきたブロガーズ・フェスティバルのオールスター版、あるいは G1 版ともいえる位置づけです。

そこに行けばブログの各フェーズに合わせた専門家の話が聞け、ブロガー同士のリアルなつながりが得られます。

___ 【10月20日】2013 ブロガーズ・フェスティバル募集開始します! | Last Day. jp.

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▶ 2013 ブロガーズフェスティバル | 集客ならイベントアテンド.