ハリルホジッチ新監督が就任してから、最近弱くて暗かった日本代表のムードがパッと明るくなりましたよね。
ハリルは一夜にして、チームとサポーターの雰囲気＝モチベーションをぐっと上げてくれたけど、それだけでいきなり強くはなれませんわ。
これまでの監督よりも国内のＪリーグ組をしっかり見ているようだけど、最近の武藤のチェルシー騒動のように、あいかわらずいい選手は海外へ行ってしまいます。
Ｊリーガーにオファーが多いのは、コスパがいいからであって、将来有望だからとは限らない
今も柿谷とか大迫とか、代表クラスがたくさん海外チームにいるけど、みんなバリバリスタメンというわけじゃない。
もちろん強豪国のリーグで揉まれることで得る経験はとてつもないだろうけど、試合に出られなきゃ意味ないし、考えようによっては、日本のトップクラスの選手を外でいいように使われてるってことでもある。
だって海外のチームからしたら、日本人選手が特に素晴らしいから取ってるわけじゃなくて、安くて言うこと聞いて使いやすいっていうコスパ面が非常に大きいからなんです。
日本の育成組織が成熟し、技術面では十分に欧州で戦える選手が日本には多く存在し、移籍にかかる金額も、年俸が高くないので非常に獲得しやすいのである。ある代理人は次のように語り、日本人の獲得に積極的な姿勢を見せる。
「年齢が低ければ年俸も安く、語学を含めた生活面の適応力も高い。万が一、失敗しても、別の移籍先を探しやすいという意味でリスクが低い。クラブ側も、そこまで慎重にならずに日本人選手を獲れる」
引用元: (2ページ目)貧困Jリーガー続出 平均給与は中国以下、バイトをしないと生活できない選手多数｜ビジネスジャーナル スマホ.
そうやって何人の若い才能が海外でつぶされてきたか。
Jリーグは圧倒的に給料が安い
若手選手の海外流出のもうひとつの原因には、子どもたちが「Jリーガーに憧れなくなった」というのが大きい。
日本のトップ選手の年俸は、遠藤や闘莉王、俊ちゃんあたりが1億円は超えてるけど、それでも2億円には届かない。豊田とか佐藤寿人なんかの代表クラスでも1億円もらえてないんだから、まったく夢がない。
60億以上もらってるクリロナやメッシはともかく、海外組はみんなもっともらってますからね。
新卒入団の選手はほとんどの場合、最低ランクのC契約から始まる。C契約は年俸の上限が480万円で在籍期間も3年までと限られているので、その間にJ1で450分、J2で900分出場してAまたはB契約へとステップアップしなければ、プロサッカー選手としてのキャリアは終焉を迎えることになる。
元Jリーガーの犯罪のニュースとか見てると同情します、本当に。キビシイ世界だってのはわかるけど、プロスポーツとしての受け皿もセカンドライフの保証もなさすぎる。
僕らにできることは、スタジアムに行くことだけじゃない
Jリーグのビジネスにも課題はある。
たとえばプレミアリーグは、年間のテレビ放映権料が2900億円！もあるから、最下位のチームにも60億円も分配されてる（参考：最下位でも年間60億円以上。プレミアリーグの繁栄を支える莫大なTVマネーに迫る | フットボールチャンネル）。
対してJリーグは放映権料が50億円しかないんだから、分配があったって微々たるもんでしょう。
まあプレミアはブンデスやセリエAと比べても突出してるんだけど、たしかに日本じゃ、テレビつけてもサッカー見れないもんね。それじゃあサポーターも増えないでしょ。
だけど、僕らにだってできることはある。
とにかくスタジアムへ応援に行こうよ！
ワールドカップとか欧州サッカーとかをテレビで観てるだけの人は、Jリーグの試合観にいったらおったまげるよ。
当たり前だけど、みんなすげーうまい！サッカーバカうまい！
テレビで観るウイイレみたいなサッカーじゃなくて、目の前に屈強な男子がいて、ふつうにボールを蹴って、ふつうに走っているその姿が、これがサッカーだったんだって、打ち震えるかもしれない。
応援したいチームがないって？
馬鹿言っちゃいけませんよ。巨人じゃないんだから、地元のチームを応援すればいいんです。
むしろ地元のチームしか応援しちゃダメ。地元になければ、距離的に一番近いところ。それがけっきょく一番熱くなるし、サッカーはそうやって発展していくんだから。
忙しかったりスタジアムが遠いって人は、スカパーオンデマンド契約すればPCやタブレットでもJ1･J2の全試合が観られる。
スカパーに払う放映権料はJリーグに流れて、これからの日本サッカーを背負う選手たちの生活を支えるんだから。
スカパーも、もっと安くして好きなチームの試合だけのPPVやってくれりゃいいのな、とは思うけど。
スカパーの掲げる「ホームはスタジアムで、アウェーはスカパーで」ってスローガンはわるくないね。いいと思う。
ドルトムントのユニフォームが欲しい僕だけど、ここはぐっとガマンしてベルマーレの今年のちょっとダサいユニを買うことにします(笑)。
