『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』と迷ったんだけど、男の子だったらやっぱり恐竜でしょう!ということで、まずは『ジュラシック・ワールド』で初挑戦です。
4DXで迫力倍増!
ようはディズニーランドのアトラクション的なやつでしょ?とたかをくくっていたわけですが、4DXはやっぱりスゴかった!
特にこういう王道のエンタメ作品では、臨場感と迫力が倍増して、本当に楽しめました!
水がビシャッとかかるのはうざいときもあったけど、水だけ出ないように設定することもできるし、今後ますます期待できる次世代の映画鑑賞スタイルでしたね。
続編ではなくリブート?
過去や歴史から何も学ばずに、目先の利益ばかりを追いかけていつも最後は恐竜にやられて逃げだしてしまう人々もそうだし、22年前の『ジュラシック・パーク』から、舞台も物語の流れも基本的には同じ。
ひさしぶりの最新作だし、あの頃よりはCGやその他の映画技術、ストーリー・テリングも進化しているだろうから、まったく新しいジュラシック・パークが観られるものと期待していたんだけど、笑っちゃうくらいに基本は前作と同じ。
でもこれ、コリン・トレボロウ監督のインタビューによると、純粋な続編というよりはリブート的な作品みたいですね。だったら話はわかる。
僕が『ジュラシック・パーク』第1作を見たのは高校生の頃で、まだCGが珍しかった頃だから、スクリーンに映る本物(のような)恐竜に本当にビックリしたんですね!度肝を抜かれた!今でも、一番最初にブラキオサウルスみたいなのがどーんと出てきたときの感動は忘れません。
それと同じ衝撃と感動を、現代の若者にも体験させるための「リブート(再起動)」作品が、この『ジュラシック・ワールド』なんでしょう。
現に興業収入では『アバター』『タイタニック』に迫る勢いでヒットしているようだし、たしかにまわりの若者たちは大興奮していましたもの。
つまり、リアルタイムで第1作〜第3作までを知らない若者たち、あるいはビデオで見たことはあるけれど、衝撃を受けなかった子たちのための映画なんでしょう。
ちなみに過去3部作は、今ならhuluで全部見られますよん!
ジェフ・ゴールドブラムがいないとさびしいの!
僕にとって『ジュラシック・パーク』といえば、やっぱりマルコム博士を演じたジェフ・ゴールドブラムなんです。
カオス理論専門の数学者で、夢や理想などの見たいところしか見ない人々のアラやスキを見つけ、エゴや矛盾を指摘する皮肉屋。
彼の存在があったからこそ、単なる恐竜映画に、思想的な深みが加わって、大人も子どもも楽しめる作品だったと思うんですよね。
しかもあの独特の風貌(笑)。細身の長身に、ギョロッと大きな瞳と浅黒い肌。そして腹に響く声。出世作の『ザ・フライ』でも『インデペンデンス・デイ』でも、変わり者の科学者を演じているように、こういう役をやらせたら右に出る者はいませんよ。
で、このマルコム博士というのは、原作者マイケル・クライトンの思想の代弁者とも言われてるように、恐竜と金に狂う人間どもを糾弾する重要なキャラなんだけど、それが今作『ジュラシック・ワールド』には出てないんです。前作『ジュラシック・パーク3』にも出てないのかな?見てないんだけど。
まあ新時代のリブート作品なんで、過去シリーズのキャストは使わないってのもあるんでしょうが、個人的にはカメオ出演でもいいから、ちょっとあのギョロ目を見たかったですねえ。
家族や友人とスリルを楽しもう!
終始4DXの過剰な演出にもやられて、ビックリドッキリで息つく暇もないです。
小学一年生の娘だと怖がっちゃうかなあと思ったけど、逆にあれくらいのスリリングな体験をさせてあげたら、僕がはじめて『ジュラシック・パーク』を見たときと同じかそれ以上の衝撃と感動をあげられたのかなあ、と今は思います。
夏にはこういう王道の絶品エンタメがよく似合います。日頃のウジウジした気持ちはTレックスに食べてもらって、爽快な映画体験をオススメしますよ。あー楽しかった♫