2015年の夏にバイクで出かけた「北海道野宿一人旅」の記録です。
初日は灼熱の都内を抜けて、茅ヶ崎から茨城県大洗のフェリーターミナルを目指します。
7月27日 茅ヶ崎から大洗フェリーターミナルへ灼熱のデス・ロード
10:00「ワクワクと淡々と茅ヶ崎を出立」
ここんとこいろいろバタバタしていて、最終的にパッキングが完了したのは当日の朝。
▲ 以前から使ってるツーリングバッグに、今年はタンクバッグと防水タフザックも加わって、かなり大容量ながらイイ感じに積みこむことができました。
熱中症なんだかエアコン病なんだか、今考えてみれば、この日はちょっと夏バテ気味でした。テンションもふつう。
というか、野宿一人旅に出る朝って、いつもそんなにテンションバリバリってわけじゃないんです。だってこれから優雅で快適な旅がはじまるわけじゃないですから。
これから約十日間のあいだ、ずっと外にいつづけるハードな旅だから、ワクワクすると同時に、ある種の覚悟も感じてる。勇者が冒険に出るときって、こんな感じなのかしら?
13:00「へろへろになりながら常磐道守谷SAにて休憩」
国道一号線の戸塚近辺や首都高湾岸線、環状線なんかがしっかり渋滞していて、常磐道の守谷SAに着いたのは家を出てから三時間後。
▲ 「せたが屋」のつけ麺で遅めのランチ。濃厚でおいしいんだけど、暑さにやられてたのでどうにか完食。
▲ タンクバッグを開けたら、長女からのお手紙が隠されてました。
じつは前日が僕の誕生日で家族で祝ってもらったんだけど、いつもならパーティの時にくれるお手紙をバッグに忍ばせていたんですね。
便せん二枚にぎっちり書かれた長文の手紙で、自分で言うのもなんだけど、娘がどれだけ僕を大切に思ってくれているのかが伝わる文章で、胸が熱くなります。
紙で隠されたところを開くと「大好きだよ」という大きな文字。演出も完璧で、パパが涙をこぼすのに時間はかかりませんよ(笑)。
▲ この日の関東の気温は36℃。バイクで高速をぶっ飛ばしていてもかなり暑くて、どんどん体力を消耗します。
渋滞のときなんかは、股ぐらの下からはエンジンの熱気がもわもわと立ちのぼり、空からは灼熱の太陽熱が降りそそぐので、もはや苦行に近い地獄模様。
16:00「茨城県大洗フェリーターミナルに到着」
何度かPAに寄って、ポカリを飲んだり休憩して、ようやく大洗港に到着。
「水戸大洗インター」の料金所のおじさんに「北海道ですか?思いっきり楽しできてください!」と声をかけられ、がぜんテンションが上がりはじめる。
おじさんも若い頃北海道を何度も旅していたそうで、とろけるような笑顔で遠い目をされていました。
▲ 予想していたよりもずっと大きなフェリーに驚く僕。
そりゃそうだよね。北海道まで行くフェリーなんだから、これくらいのサイズがないと。
ターミナルビル近辺には、見るからに旅装備のバイカーたちがたくさんいたので、BMWに乗ったおいちゃんにいろいろ聞いて、受付をすませました。
最初の難関は突破した!
旅の予定を立てているときからわかっていたんだけど、北海道バイク一人旅において耐えなければならない最大のポイントが、この「フェリーに乗るまで」なんですね。
北海道に上陸してしまえば、もう楽しいことだらけなのはわかってる。
でもその前に、灼熱の都内を抜けて大洗まで辿り着くまでが大変。それがイヤなら深夜便を使うとか、新潟発のフェリーを使うとかもあるんですけどね。
ともあれ最初の難関を突破して、無事に陸地の端っこまで辿り着いたので、あとは楽しいことだけが待ってるはずです!