俺のじいさん曰く「面倒が起きたらパイを食って、それを忘れろ」と。

映画『MIB3』で、エイリアンに逃げられて窮地に陥ったエージェントJ(ウィル・スミス)に、エージェントK(トミー・リー・ジョーンズの若い頃を演じてる役者さん)が言うの。

「俺のじいさん曰く『面倒が起きたら、パイを食ってそれを忘れろ』と」

急を要する事態に慌てふためいて興奮しているJは当然、「そんなことやってる場合じゃないだろーよー!」と抗議するんだけど、けっきょくはパイを食べにダイナーへ行くことに。

Kはなかなかメニューを決められなくて、うだうだ迷った挙げ句にパイを注文して、気になってる女性のことを話したりして、いつの間にかリラックスしてる二人。

そしたらお客さんが二人、ニューヨーク・メッツの話をしながらお店に入ってきて、それを見たJが、事件の鍵となる重大な事実を思い出すって展開。

つまりまあ

「なんか悩んだり困ったりしたときは、いったんそれを忘れて、好きなことやって楽しんだほうが答えが出るぞ〜」

っていう教訓が含まれたシーンなんだけど、僕自身がこれを最近すんげー実感してるんだよね。

ていうか本当に、大袈裟じゃなくて毎日これを体験しているの。

たとえば、今日はやることがたくさんあるので一日フルスロットルで仕事しなくっちゃっていう朝、でもなんかやる気出ないし体調が悪い。

気合い入れて根性出せば仕事できなくもないんだけど、最近は「やーめた!」って言って、好きなことやっちゃうの。

お布団に入ってマンガ読んだり、映画見たり、バイクで出かけちゃったり。

でもそうするとね、仕事とまったく関係のないマンガや映画やお出かけの中に、ものすごい「気づき」とか「アイデア」が潜んでることが多いんですよ。

もうその今日一日中やらなくてはいけなかった仕事自体がどうでもよくなるような、根幹から覆されちゃうような「何か」が降ってくるの。

人の悩み相談やカウンセリングもそう。なかなか複雑で奥の深い問題と対峙してると、考えても考えてもわからないループに陥っちゃうことがある。

そういうときは、「もういーわー」っつって、考えるのをやめちゃうの。

それこそパイじゃないけど、冷蔵庫からジャイアントコーンを出してきて食べながら、テレビを眺めたり猫のかりんちゃんと遊んだりお散歩したり。 そしたらやっぱり、「あーーーそういうことかーーー!」って気づいちゃうの。

長い目で見た将来のこととか、家族とのこれからのこととか、けっこう大きなフェーズのことも、「なんでもないような日常」の中にこそ、答えがあるんだよ!これホントに!

だから僕のところに相談に来る人には最近、「ぐぬぬぬぬ〜っていっぱい悩んだら、たまにはそれを忘れてうひょひょひょひょーいって遊んでね」って言ってるんです。

あるいは、僕とお話ししている間にとてつもない「気づき」を得ることは少ないとも思ってて。

僕とお話しして、頭の中になんだかモヤモヤと引っかかる感じがあるな〜と思いながらも、淡々と日常を過ごす過程で、そういうのって降りてくる。

ともあれ、答えを求めてガツガツ前のめりも悪くないけど、たまにはパイでも食べながらしょーもないお話とかしてみたら、すんげーことになるかもよ。

ジャイアントコーンでもジャンボチョコモナカでもハーゲンダッツでも、フレンチクルーラーもいいなあ、あ、ステーキ食べたいな。