映画「駆込み女と駆出し男」の舞台となった北鎌倉の東慶寺(ロケ地は別)をぶらぶらしてたら、境内にこんな仏さまがいらしたのね。
外にある仏像だからみんなが触るのか、手のところだけつるっつるなんです。
それ見てたら「なんでこんな手の形なんだろう?」って思って、ネットで調べてみたら、なんと本物のお坊さんが「仏さまのハンドサイン」ていうのを書いてたので紹介します。
すんげーわかりやすくておもしろいんだからこれ(笑)。
本物の僧侶がつくった超訳「仏さまのハンドサイン」
奈良の大仏「こわくないよー!話し聞くよー!」
もっともポピュラーなものがこの2つのセットで、掌を前に向けてるのが「こわくないよー」で、上に向けてるのが「話し聞くよー」っていう意味なんだって。
▲ 奈良の大仏さまがこの印相を結んでるそうです。
悩みとか問題を抱えて苦しんじゃうことがあっても、だいたい大丈夫だからね、こわくないよーって。
そんでちゃんと聞くから話してごらーんって言ってくれてるんですな。ありがたや〜。
鎌倉の大仏「瞑想してます!」
一方鎌倉の大仏さまの印相は「瞑想」。
なんか一人で考えごとして話を聞いてくれなさそうな気がしちゃうけど、どうやったらみんなが幸せになれるんだろうかって考えてくれてるみたい。それはそれでありがたや〜。
大日如来「全部まるっとお見通しだ!」
この印相は、最高の知恵を表してるんだって。
忍者のニンニン!とかドロンします!ではないのね。
不浄(けがらわしい)の手とされる左手を、清浄の手とされる右手が包むことで、仏さまの知恵がみんなを幸せにしてくれるんだよ〜ということか。
まあ悪いこと企んでたり下心って、だいたい人はわかってますからね。カツラばれてますよ、という感じ?違うか(笑)。
お釈迦さま「オレの話を聞け〜」
説法印は、お釈迦さまが説法をされている際のジェスチャーを形に表したもの。
ということは現代風に言えば「Web業界でろくろを回してるインタビュー画像」みたいなもん?
意味としては、「オレの話を聞け〜」というよりは、「まあまあとりあえず落ちついて、ちょっと私の話を聞いてみなさいよ」という感じかもね。
意味がわかると俄然おもしろい仏教と寺巡り!
他にも、仏さまの種類は名前でわかったりして
- 如来 ⇒ 悟りを開いた人(ブッダ)
- 菩薩 ⇒ 悟りを開くために修行している人
- 明王 ⇒ 如来が悪いやつに怒ってる化身の姿
とかね。
意味がわかるだけで、仏教とか寺巡りって俄然おもしろくなるんですよね〜。
ありがたい仏教をおもしろがってたらバチがあたるって?
いやいや仏さまはそんなにせせこましくないですよ、寛大ですよ。世の中は楽ちんなのよ。
ということで、寺巡りとか行くときはこういうところチェックすると楽しいですよ。
あと、竜さんもいつも「こわくないよ〜」「お話聞くよ〜」ってなってますので、お悩みの方はどうぞ
煩悩に悩むリアルな僧侶の姿がよくわかるマンガ