「STREET BIKERS」っていうオートバイの雑誌があって、20代の頃よく読んでたんです。
昨日湘南T-SITEで見つけてコーヒー飲みながらひさしぶりに眺めてたんだけど、僕が読んでいた頃よりずいぶん大人っぽく落ちついた雰囲気になっていて(当時はイケイケなカスタムとかが多かった)、自分とともに年を重ねたような気がしてうれしくなりました。
で、今月号の特集は「ツーリング&キャンプカタログ 2016」みたいなので、表紙にはコンパクトなテントやシュラフを抱えたライダーが写っています。イエローのカワイイジャケットにメタリックブルーのポップなヘルメットで、ストバイっぽいオサレな感じ。
でもね、数年前まではキャンプツーリングって本当に好きな人だけがやるマイナーな趣味だったので、今はこうしてストバイみたいなファッション性の強いオートバイ誌で特集されているのが、ちょっとした驚きだったんです。
僕ももっと発信しておけばよかった!なんてせせこましい後悔をしたわけです。
昨年の夏は2週間かけてオートバイで北海道を一周したので、写真やネタもたくさんあって、このブログに旅行記も書いていたんだけど、途中でめんどくさくなってやめちゃったんですね。
だってオートバイで野宿旅をしている変態のことなんて書いても、誰も読んでくれないと思ったから。
でも好きなんだから、楽しくってしょうがないんだから、書けばよかったんですよね。
読まれようと読まれなかろうと、そういう「これオモシロクね?」を発信したくてブログ書いてるんだから、レスポンスなんて気にせずに書いていればよかった。
そしたらストバイみたいな雑誌より先に、もっとたくさんの情報を発信することができていたかもしれない。
ああ、新しいものってこうやって生まれるんだな、とあらためて思いました。
みうらじゅんさんの『「ない仕事」の作り方』にあるように、自分のアンテナをトコトン信じて、好きなように発信していたら、もっと他にも人をワクワクさせられるものがたくさんあったんじゃないかと、またせせこましく後悔してしまうのです。
よくよく考えてみると、だいたいにおいて、自分より信じられるものなんてないですからね。
とくに流行だとか情報だとかの曖昧なものって、本当に吹けば飛んでいく雲のようなもので、そんな相手の顔も見えない世間のことを考えているヒマがあったら、好きなことに集中してたらそれだけでいいやってマジで思いました。
昨日はW杯二次予選で本田圭佑を見かけましたが、ハードスケジュールで出場こそしなかったものの、あいかわらず彼は淡々と自分を信じて、淡々とやることをやって、淡々とミランの不動のレギュラーを奪い返して、しょっちゅう叩かれたり話題にはなるけども、大局的にはやっぱりずっとうまくいっているんだなあと感心した次第です。
さてそんなことより今日も天気がいいのでオートバイで出かけてきましょうかね。