数年前に家内が倒れたのも、僕が昨年会社に行けなくなったのも、家族のためにがんばりすぎたからです。
僕らは夫婦でこてんぱんにやっつけられたおかげで、大切なことを学びました。
僕らは、家族の責任をとらなくてもいいんだって。
結論から言うと、家族のためにがんばるのをやめて、好きなことばかりやるようになったら、すべてがうまく好転するようになりました。
迷いが消え、家族はいつでも笑っているようになって(本当にいつでも!)、やりたいことしかやってないのに、少しずつお金も入ってくるようになりました。
そのへんのことはおいおい書いていきますけども、やはり大きかったのは、家族の責任をとらなくていい、とれない、ということを実感として握りしめたことです。
心屋仁之助さんは、お笑い芸人が書いた『ホームレス中学生』を例に出して、親が背負う責任の限界を説いています。
だって麒麟の田村って、ああいう風になって絶対おいしかったでしょ(笑)!
中学生のときに家族が解散したから、本を出して何億という収入を得ることができた。そもそもその経験がなければ、芸人にもなっていないかもしれない。
どんな人生が幸せかは、家族の一人ひとりが決めること。
お父さんが決めることでも、決められることでもありません。それでお父さんが壊れたら「そんなに頑張らなくてもよかったのに」って言われるんです(笑)。
家族に対する責任を放棄すると、いろんなことがうまく回って、けっきょくは家族の責任を全うできるんです。
もちろん子どもを車に置いてパチンコやってるようなバカ親は論外ですよ。
でもあなたはそうじゃないでしょう。
子どもたちや家族を何よりも愛しているのに、彼らのための仕事に忙殺されて、ろくに時間をとることすらできない。何のために生きてるの?
当時をよく描いた時代劇映画とか見てると思うんですよね、今日こうして家族で笑ってスシロー行けるだけで、江戸時代だったら「もう死んでもいい!」ってくらいの至福だったんだろうなって。