昨日はしれっと日刊を休んでみました。
時間がなかったわけでも忙しかったわけでもなくて、ただなんとなく、今日はいいかな、と思ったんですよね。
先日も書いたんだけど、一月にテンションを上げすぎて息切れしたおかげで、なんとか最近は心身ともに落ち着いてきています。
毎日に興奮することなく、かといって落ちこむこともなく、淡々と、いろんなことが見えるようになってきた。
「人間のデフォルトは、不安だろう。」
花村萬月の小説『裂』に出てきた台詞だ。
僕ら人間は基本的に不安に包まれている。「不安」は、危険の多い世界で生物が生きのびるための必須要素だからだ。
不安に思うから、臆病になるから、あらゆることを想定して、危険を遠ざける。それが人間の本能だ。
だけどそんな不安だらけの毎日は色彩を失うし、不安だらけの人生はあまりにも哀しいので、人は音楽や宗教、そして物語を創りあげたのだろう。
弾丸のような初速で飛び出した一月の僕は、気持ちを上げつづけることによって不安を払拭して、全速力で走っていた。
と同時に、不安を抱いてしまった日には、それを反省し、明日は不安を抱かない日にしなくちゃならない、というふうに思いこんでいた。
だけどそれは違う。
心にも体にも好不調があって、いつどんなときも活力に満ち溢れている人間なんていないのだ。
不安だったり、やる気が出なかったり、身体が重かったり、そういう「ちょっとダメな自分」を、ありのままに受け入れられるようになって、僕の毎日はずいぶんと楽になったし、結果を残せるようになってきている。
森田療法では、ありのままの自分を受け入れろと言う。
愛とは、相手のありのままを許すことだと言う。
僕は若い頃、ビートルズの「Let it be」が嫌いだった。
あるがままを認めていたら、僕らは成長しないし、そんなのカッコワルイと思っていたのだ。
けれどようやく、ポールの枕元で言ったマリア様の言葉を、ありのままに受け入れることができるようになってきた気がする。
僕は、ありのままのあなたを受け入れる。そしてありのままの自分で、とりあえず明日、今日よりすこしだけ成長できているように、精いっぱい生きていこうと思う。
2014年2月24日午後7時39分。リビングのソファにて。子どもたちが寝っ転がってiPadで遊んでる。この笑い声で、僕は何度でも元気になる。
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