コラム/エッセイ

休日の冬の公園で、モリー先生の言葉に思いを馳せる。[ 日刊CL*68 ] 2014/02/22

 

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家族で公園へ出かけてきた。

二試合同時にサッカーの試合ができるくらい大きな芝生の広場に、我が家より大きな遊具と滑り台。ウサギやヒツジに触ることができて、おまけにポニーにも乗れる子どもたちのお気に入りの公園。

ひとしきり遊びまわったら、近くのパン屋さんで買ってきたパンにかぶりつく。ポットに入れてきたコーヒーが体を内から温めてくれる。

 

 

子どもたちの元気についていけなくなると、芝生に寝ころんで空を見上げる。

雲はなく、空の青はぼんやりしてる。

今日は、精いっぱいの休日にするつもりで、ここへやってきた。

いつものように、スキあらばiPhoneでFacebookやTwitterを覗いて、ニュースやブログを読んだりは、しない。

精いっぱい遊んで、精いっぱいリラックスするという、自分に対する約束。

紹介したいカメラアプリの実験に写真を撮りまくったり、ランチの後にFacebookに触ってしまったり、結局はデジタルから完全に離れることができなかったんだけど(今iPhoneでこれを書いているのだし)、それでも、久しぶりに時計を気にしないで過ごす時間は格別だ。

二月の午後の風は刺すように冷たい。けれど日が当たっているところは奇跡みたいにあったかい。

そういう当たり前のことを肌で感じるだけで、表皮がかさぶたみたいに固まった心が、じんわりと溶けていく気がする。

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Kindleを持っていったので、『モリー先生との火曜日』を読んだ。

日常では気にしない、僕らがいつも忘れがちな、人生の大切なことを、モリー先生は教えてくれる。

僕は以前、午後のロードショーでこの映画を観たことがあった。死ぬ直前のモリー先生を演じるジャック・レモンが、ひどく痛々しく見えて、でも「死ぬ」ってことは醜いことじゃなって、はじめて思えた映画だった。

陽光の降りそそぐ冬の公園で、死ぬとか生きるとか、人生の意味とか、そういうことをぼんやり考える時間って、忙しない日常には必要ないのかもしれない。

けれど、こういう時間こそが、生きる意味なのかもしれない、とぼんやりと思ったりもする。それはきっといい休日なのだ。

2014年2月22日午後3時54分。公園の芝生に横になりながら。子どもたちのはしゃぐ声と風のざわめきだけが聞こえる。今日はいいお天気だ。

Posted from するぷろ for iPhone.

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だけど明日死ぬかもしれないから、今日も死にものぐるいでやってみることにする。 | CLOCK LIFE*



【映画放談】『生きる(1952)』やろうと思えばなんだってできる。僕にだって、あなたにだって。黒澤明からのメッセージ。 | CLOCK LIFE*


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