僕が『アメイジング・スパイダーマン2』に大興奮してしまったのは、映画そのものの出来がいいからだけではない。
▶ 気まぐれに観た『アメイジング・スパイダーマン2』があまりにもアメイジングで、僕はヒーローになるって決めたんだ。 | CLOCK LIFE*
僕自身のこれまでの生き方、年齢、置かれている人生の境遇、張りめぐらせているアンテナなど、複数の要素がからみあった結果、映画で描かれているスパイダーマンが、あるひとつの理想として、偶像として、最高にクールなヒーローに見えたからだ。
アラフォーのパパがこんなことを言うのはバカみたいだと笑われるかもしれないけど、僕がスパイダーマンに憧れる5つの理由を紹介する。
僕がアメイジング・スパイダーマンに憧れる5つの理由
1.いつも陽気で人を笑わせるヒーロー
アメイジング・スパイダーマンが、昨今リブートされている他のアメコミヒーローと最も違うのは、敵と戦うときでさえいつも陽気で、ジョークばかり言ってまわりの人たちを笑わせているところだ。
彼は人々の命を危機から救うだけでなく、笑いという最良の薬で、喜びと希望を与えている。
世の中には立派で大変な仕事をしている人はたくさんいるけど、しかめっ面であんまり楽しそうじゃない人も多い。でもそれじゃ生きてる意味がない。いつだって陽気に、健やかに生きる人は、結果を出すだけじゃなくて、まわりを幸せにする。
そんなふうになりたいから、僕も何があっても、いつだって太陽みたいに笑っていようと思う。
2.健康で屈強で活気にあふれるヒーロー
アメイジング・スパイダーマンのスーパーパワーは、じつは怪力や俊敏性、跳躍力、回復力などといった身体能力だけで、手首から出す糸は機械仕掛けの人工的なものだ(旧シリーズは違う)。
つまりちょっと人より元気で強いおにいちゃんにすぎないんだけど、そんな健康で屈強な身体があるからこそ、毎日悪と戦って、大事な人のヒーローでいつづけることができる。
僕にスーパーパワーはないけど、日々の鍛錬によって心身を強化することはできる。
そんなふうになりたいから、僕は毎日筋トレとランニングを欠かさずに、可能な限り強く健やかでいようと思う。
3.毎日ベッドに倒れこむまで精いっぱい戦うヒーロー
スパイダーマンは、自分の恋愛やプライベートもそこそこに、毎日街中を飛びまわって、悪者たちをやっつける。
その背景には、かつて自分の気の迷いで逃してしまった強盗に、最愛の叔父ベンを殺されてしまったという過去があるからなのだが、大切な人たちのために毎日を精いっぱい生きて、毎日それこそベッドに倒れこむように眠るスパイダーマンは、まさにヒーローだ。
僕はこれまでも精いっぱい生きているつもりだったけど、僕の精いっぱいって、自分で決めた小さな限界の中でのものでしかなかった。限界は情熱であっさりと越えることができるし、限界を越えて発揮できるパワーは、人から見たらスーパーパワーみたいなもんだ。
そんなふうになりたいから、僕は愛する家族のためにも、毎日の一瞬一瞬を精いっぱいに生きることにしている。毎日ベッドに倒れこむくらいに。死ぬ気でやったって死なないから。
4.どんなに辛くても前を向くヒーロー
スパイダーマンほど哀しい男はいないだろう。
両親に捨てられ(事情があったにせよ)、誤解された親友を己の手で殺してしまい、父親代わりの叔父や最愛の恋人までが自分のせいで死んでしまう。
ふさぎこんで二度と立ちなおれなくなってもおかしくないような過去を持ちながらも、彼はふたたびマスクをかぶり、ジョークを言いながら犯罪者たちを駆逐する。
どんなに辛くても、人々に喜びと希望を与える存在でいるために。
この世には彼よりも悲惨な境遇を生きぬいて、それでも誰よりも前向きに生きている人たちがたくさんいる。それを思えば、自分ほど幸せな人間はいないと思えてくる。
そんなふうになりたいから、僕はもう家族や友人たちの前で愚痴や弱音を吐いたり、凹んだり悩んだりするのはやめた。
5.人々に喜びと希望を与えるヒーロー
愛する恋人グウェンを失いながら、それでも彼がふたたびマスクをかぶったのは、
「どんなにつらくても、あなた自信が希望になってほしい」
という生前のグウェンの言葉が心に刺さったから。
僕らは自分の夢や目標だけだとついくじけがちだけど、大切な人のためだったら何度でも立ちあがることができる。
人々に喜びと希望を与えると、同じだけの喜びが自分に返ってくるのだ。
そんなふうになりたいから、僕は自分の存在や人生、ブログを通じて、人々に喜びと希望をプレゼントしたいと思っている。
誰もが誰かのヒーローになれる。
「スパイダーマンになりたい!」と言ったって、あの赤と青の変態的ボディスーツに身を包んで摩天楼を飛びまわりたいわけじゃない。
いい歳になったからこそ、大切な家族のための、本物のヒーローになりたいと、アメイジング・スパイダーマンを見て、強く思ってしまったのだ。これはけっこう笑えることだと自分でも思うので、バカだな、と笑ってもらっても一向にかまわない。
どれだけ人に笑われたって、上に書いたように、いつだって陽気にみんなを笑わせて、どんなに辛いことがあっても(しばらくしたら)立ちあがって、人生のすべての瞬間を精いっぱいに生きて、毎日ベッドに倒れこむような人生を送りたいと思うんだ。
そのためには、いつもアクティブでいられるだけの体力が要るし、心が元気であり続けるための知識や戦略、笑っているためのお金だって、喜びや希望を与えるための情報や物語だって必要になってくる。
そう考えると、もう毎日が楽しくてしょうがなくなってくる。
「人生を変えるために」というお題目を掲げて、なかば無理やりのようにやっていたランニングや読書や勉強やブログやその他様々なことが、ヒーローになるための鍛錬に変わる。成長への義務が、ワクワクする体験に変化する。
大切な人のアメイジング・スパイダーマンになるために、誰よりも早く起きて、仕事をして、勉強をして、身体を鍛えて、たくさん笑って、愛して、愛されて、そうやって精いっぱいに生きていれば、グウェンが言ったような
「たとえ失敗に終わっても、最高の人生」
になるのだと信じているから。
なんてな。