まあ、言うなればたかがサッカーです。たかがスポーツです。家で冷静に観戦しようが、渋谷のスクランブル交差点でハレンチに大騒ぎしようが、個人の勝手です。
僕はサッカーに限らず、あらゆるスポーツを観戦する際には、戦術や采配よりも、選手のメンタルや人間性、人としての背景にばかり興味がいってしまうたちです。チームより個人。技術よりキャラクター。
コートジボワール戦の敗因にしても、具体的な戦術や構造的な問題よりも、チーム全体の意識や気持ちの弱さみたいなものばかり気になってしまう。
けれど、そんな僕でも楽しみにしているサッカーレポートブログがある。
W杯ブラジル大会がはじまる直前に知ったブログなんだけど、僕と違って、とにかく徹底的に冷静で客観的に、チームの歴史や背景、監督の戦術や采配、その試合の構造的な問題をあぶり出し、わかりやすくまとめてくれるレポートだ。
▶ 西村主審のブラジル戦のPKとスポーツにおける審判のバイアスの話 – pal-9999のサッカーレポート.
たとえばブラジル対クロアチア戦における疑惑のPK問題についても、とことん深い知識と考察を披露してくれる。
あの試合の西村主審の判定がどうこうというよりも、あらゆるスポーツにおいて、重要な試合が終わりに近づくにつれて、審判の存在は観客にとって邪魔となり、ファウルは取られにくくなるという事実など、思わずうなってしまった。
▶2014ブラジルワールドカップ 日本対コートジボワールのレビュー – pal-9999のサッカーレポート.
今回のコートジボワール戦のレポートも秀逸だった。
僕はこの試合を、仲間たちと目黒のスペインバルのようなお店でわいわい楽しみながら観戦していて、試合全体を冷静に捉えられていなかったので、このレポートはとても興味深く、勉強になった。
具体的な日本のプレスの外され方や、岡崎の守備のまずさ、全体的な敗因など、他のメディアが報じないポイントを、わかりやすく説明してくれる。安易にドログバに負けたなんてことは書かれていない。
とはいえ、ボールを奪ってからのシンプルなロストについて(特に香川)はここでも言われているし、たしかにザクザク取られていたよね。
香川は「自分自身に負けた。プレッシャーもあったし、緊張感もあったのも事実。その中で最初の段階でミスが続き、なかなか打開できなかった。ただ単純に自分のメンタルのところ。雰囲気に飲まれたところもあった」と言っているし、本田も「相手をリスペクトしすぎた」と言っている。
気持ちの部分で足りないところは確実にあったと思うし、そこはしっかり修正してくるだろうけど、他の具体的なところをザックがどういじってくるのか、今から楽しみだ。
セルジオさんが言っていた「W杯初出場の監督らしい采配だ」という皮肉も気になるところだが。
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