3年間走りつづけた僕がランニングをやめてウォーキングを始めた7つの理由

Walking on the street
Walking on the street / pedrosimoes7
 

「どんなに忙しくても僕らがランニングをするべき7つの理由」という記事を書いた数年前から、ほとんど毎日(多少のブランクがあるとはいえ)走ってきました。

記事にも書いたとおりランニングにはたくさんのメリットがあるし、これから歳を重ねていくごとに毎日のエクササイズはますます重要になっていくでしょう。

けれど最近いろいろ思うことがあって、ランニングをやめてウォーキングをしています。できればこのままずっとそうしていきたいと思ってます。

 

僕が走るのをやめて歩きはじめた7つの理由

1.天候に左右されない

Walking in the Rain, Lakewalk, Duluth
Walking in the Rain, Lakewalk, Duluth / Sharon Mollerus
 

雨の日のランニングって最悪ですよね。ハードランナーはレインウェアを着こんでどんな天候でも走りだすらしいけど、僕には真似できない。雨の日はやめちゃう。

でもウォーキングならできます。傘をさして濡れにくいシューズを履いて外に出るだけですから。あれだけイヤだった雨も、いつもと違う色の世界を見せてくれるのでちょっと嬉しくなるほど。雨に濡れた街はきれいですよ。

2.走るより純粋に楽しい

Walking
Walking / Moyan_Brenn
 

ランニングのストイックな楽しさと違って、おさんぽは純粋に楽しいです。家庭や仕事から離れて、唯一自分が好きなことだけを考えることができる時間だから。

人間て不思議なもので、自分だけの時間があるからといって頭の中も自由とはかぎらないんですよね。家や職場だと思考は現実にとらわれたままだったりしませんか。

でもさんぽに出れば、好きなことを好きなだけ考えられます。食べたいもの、やりたいこと、ほしいもの、好きな人といった日常のことから、忘れていた大切なことや旧友のこと、自分はなんのために生きているのだろう、といった哲学的なところまで思考がおよびます。それはきっとあなたを心から癒やしてくれます。

3.心にスペースができる

Walking the Plank_MG_9613
Walking the Plank_MG_9613 / HJSP82
 

そうやってゆったりと人生や世界について考えていると、忙しない日常に追われていっぱいいっぱいの心にスペースが生まれます。

僕らは気づかないうちに「自分で物事を考える」ことを忘れています。ネットや書籍から毎日あまりにもたくさんの情報を詰めこみすぎて、それらをきちんと分析・判断する時間と、心のスペースが足りないのです。

目的を持たずにさんぽをしていると、不思議と自分にとって大切なことだけが頭に浮かんでくるものです。大切なことは、自分が一番よくわかっているはず。

ジョブズが禅の修行をし、瞑想することで頭の中に「創造するためのスペース」を作り出した話はあまりにも有名ですが、ビル・ゲイツ氏も“Think Week”と言って、1週間ほど家族や仕事仲間から離れ、南のビーチに寝そべって創造的になる時間を作っているそうです。

 

引用元: iPhoneの充電器を寝室に持っていった時点で、あなたはもう経営者失格よ|リーディング&カンパニー株式会社

4.アイデアや思いつきを忘れない

Walking
Walking / Moyan_Brenn
 

人間は動いているときほど、いいアイデアが降りてくるそうです。とくにさんぽをしているときは心が解放されているので、アイデアが雨のようにじゃんじゃんふってくることもあります。

ランニング中にもよくアイデアが降りてきたけど、立ち止まってiPhoneにメモするのは面倒なので、けっきょく忘れてしまうことがほとんどでした。

でもさんぽなら、歩きながらさっとメモすることができる。これは本当に役立ちました。ブログのネタから人生の大きなアイデア、大切な人に伝えたいことなど、あらゆることをメモします。そして後でチェックしてみると、大切な「気づき」のほとんどは、さんぽ中に生まれているんですね。

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5.シャッターチャンスを逃さない

Shooting digital
Shooting digital / chase_elliott
 

メモと同じで、歩いていると写真も撮り放題です。僕は海沿いのサイクリングロードを歩くので、季節の移ろいによって表情を変える海を写真におさめるのが好きなんだけど、走っているとシャッターチャンスを逃してしまう。

素敵な景色だな、いい構図だな、と思っても、慣性の法則が働いている体はなかなか止まりません。結果、いつも同じ場所で同じ写真を撮るだけになってしまう(そういう定点写真も楽しいですけどね)。

でも歩いていれば、いろんなものを撮ることができる。空を舞う海鳥たち、ずらりと並んだサーファーたちの自転車、秋を告げる透明な雲、風が形づくる砂模様、波に煙る江ノ島。人生の刹那を切りとるのはとても素敵なことですよ。

6.夫婦や家族と一緒にいられる

Family Walk
Family Walk / Glyn Lowe Photoworks.
 

一つ屋根の下に毎日暮らしていれば、ときには邪魔くさく感じてしまう家族や夫婦だとしても、一緒に外を歩いてみると、ふだんはしないような話が弾んだり、知らなかった一面が見えたりしてとても楽しいです。

ランニングだとそれぞれのペースを気にしなければならないけど、さんぽなら歩幅を合わせるのはむずかしくないですよね。それに愛する家族とはいつも歩幅を合わせていたいものです。

7.僕には向いていなかった

DSC02374 - The Duck Walk....
DSC02374 – The Duck Walk…. / archer10 (Dennis)
 

およそ3年ほど走ってきてわかったことは、僕は走るのに向いていないということでした。「石の上にも三年」という言葉があるし、仲のいい友人たちがみんな走っているので続けてきたけど、落ちついて考えてみたらちっとも楽しんでいないし、マラソン大会に出たいとも思わないし、ランナーに憧れもない。

と、そのことに気がつけたのも、さんぽをしながら自分と向き合ったからなんです。僕により必要なのは「走る習慣」ではなくて、そういう「体を動かしながら自分と向き合う時間」だと気づいたんです。

人間には向き不向きがあります。無理して走りつづける必要はないし、走りたい人は走りつづければいいのです。

歩きはじめたら、身体だけでなく心も健康になった。

walking
walking / disparkys
 

ランニングをしているときは時間や距離にしばられがちでしたが、さんぽはとにかく自由です。

好きな場所を好きなように歩いて、立ち止まって、写真を撮って、空を見あげて、メモをとって、道端に咲く花を眺めて、早足で歩いて、ちょっと距離を伸ばして、あるいはすぐに引き返して。なにより、好きなことを考えていられる。あるいは逆に、悩みにだってしっかりと向きあえる。

ときにはさんぽしているあいだずっと、うんうんと悩んでいることだってあります。でもじっとして考えているより、アクティブで前向きな答えが出ることが多い。

エクササイズとしての意味あいが大きいランニングと違って、僕にとってのさんぽは「自分と向き合う時間」なんです。

一日中ずっと仕事や家事に追われていたり、不安や焦りにかられている人ほど、体を動かしながら現実からそっと離れることができるさんぽという習慣は、とてつもない威力を発揮するはずです。

アインシュタインナポレオン、ベートーベン、カント、ワーズワースなど、散歩を習慣にしていた偉人はたくさんいます。聡明かつ忙しかった彼らはさんぽの効能をよく理解していたのです。

そういえばいくつか気をつけることがありました。まず歩く場所と時間に気をつけたほうがいいです。通勤路などの毎日生活に使う道はできたら避けたいですし、人が忙しなく動いている時間もいやですね。理想はやっぱりまだ誰も歩いていない、空気が汚れていない早朝か、人々の営みが落ちついた夜でしょうか。

あと自由だからといって、ながらスマホで歩くのはやめましょう。危ないのはもちろん、それじゃあなたの頭はちっとも自由になってないですから。

もちろんランニングを否定しているわけではありませんよ。走りたい人は走ればいいし、歩きたい人は歩けばいい。本当は走りたくないのに走る必要はないし、走っても歩いてもいない人は、とりあえず外に出てみてはいかがですか?