「野望の会」というワークショップで、
自分の魅力を知ることのとてつもない大切さ
を学んできたんだけど、同じくらい強烈に学べたことがもうひとつあります。
それは、「人の話を聴く」ことの大切さ。
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僕らはふだんどれだけ人の話を聴いていないことか!
僕らはいつも、思っている以上に人の話を聴いていないんです。
- すぐに人の話をさえぎって自分が話してしまったり
- 相手が言おうとしていることを、先回りして自分がまとめてしまったり
- 聞いているようでも、じつは次に自分が話すことを考えていたり
- 相手の話していることを、自分に照らし合わせて勝手に納得したり
相手の話に100%集中して聴いていることなんて、ほとんどないと言っていいでしょう。
「野望の会」のワークでは、まず誰かが語る野望についてを、以下のルールに沿ってただ黙って聞きます。
- 聞いている間は質問しない
- 発言もしない。相づち程度
- その人が言っていることに集中する
- 自分のことを考えない
これやってみると、すごくむずかしいです!すぐに口を挟みたくなっちゃうの!
そもそも人が語る野望(夢や展望)というのは、明るく希望に満ちたものが多いので、僕なんかは聞いているそばから
「それいいじゃん!」とか
「素敵!」とか
「絶対やったほうがいいよ!」とか
言いたくなるんだけど、そこはガマンガマン。
ときにはアドバイスもしたくなるし、いつの間にか自分の記憶や経験が導き出されてしまって、自分の思考に沈んでしまったりもする。
僕はふだん本当に人の話を聴いていないんだなあ、って確固たる体験と認識をもらいました。
人の話を聴くだけで、人間関係は改善される
あなたはどうでしょうか?人の話をちゃんと聴いていますか?
会社の上司や同僚、お子さん、ご家族、愛する人、友人、近所のおじさん、猫ちゃんの話を、勝手な推測や判断なく、きちんと集中して聴いていますか?
たぶんほとんどの人ができていないと思います。
僕らは自分自身が生きるのに精いっぱいだから、いつもみんなの話をしっかり聴いていることはできないですよね。
でも、「人の話をきちんと聴く」ということは、「相手にしっかり向きあう」ということなんです。
誠心誠意をもって、余計な口を挟まずに話を聴くことができれば、それだけで人間関係は大きく改善されることでしょう。
話を聴いてもらった人は、「自分は大切にされているんだ」という大きな喜びを得るでしょうし、
話を聴いた人は、新しい知見やアイデアや信頼を得たり、相手がどれだけ魅力的な人間であったかを知ることになるでしょう。
- 子どもが言うことを聞かない
- 妻(夫)に直してほしいところがある
- 上司に聞いてほしいことがある
など、誰かに何かをしてほしい、あるいは誰かとの関係性を改善したいという人は、まずあなた自身が、きちんと相手の話を聴いてあげることが大切なんじゃないでしょうか。
人の話を真っ直ぐに聴くことのできる人は、他人を偏見なく「認める」ことができる人です。そういう人は、他人の長所ばかりが目につくんですね。
それはまた幸せな気分に繋がって、自分もそうなりたいという憧れが生まれて、どんどん自分も魅力的になっていく。
もし人の短所ばかりが目についたり、まわりにいる人が自分の思い通りにならなかったりしたら、その人の話をきちんと聴いてみるだけでも、何かが変わるかもしれませんよ。