映画ブログ「Cinema A La Carte」の柳下さんのはからいで、ソニー・ピクチャーズさんが開催された「親子で『ピクセル』試写会」にて、一足お先に鑑賞してきました。
パックマンとかドンキーコングとか、80年代のカクカクしたゲームキャラたちが地球を侵略してくるという、あまりに奇想天外な設定に、正直やや心配していたのですが(笑)、僕の想像の上をいく、ずっと笑える極上のエンタメ作品でしたわ。
「シネマズ by 松竹」に僕が書いたレビュー記事はこちら
アダム・サンドラーがリアルにしてくれるストーリー
マイペースでのんびりとしたアダム・サンドラーの雰囲気が、この荒唐無稽なストーリーをなぜかリアルにしてくれています。
彼はどちらかというと軽い作品で活躍するコメディ・スターですが、そのキャラクターはリアルとファンタジーを繋ぐ役目にピッタリなのかもしれません。
一見クールでドライな物言いをする主人公・サムは、いつもユーモアたっぷりで、僕もこんな風に飄々と生きていたいなあと思いました。
日本語吹き替えの柳沢慎吾さんの声があまりに特徴的で、はじめのほうは気になっちゃったんだけど、後半ではもう馴染んでました。合ってるのか合ってないのかよくわからないや。
いずれにせよ僕は、アダム・サンドラーが出ている作品を全部見たくなったな。
子どもたち大爆笑!アレよりずっと楽しかった!
親子試写会なので会場にはちびっ子たちがたくさんいたんだけど、みんな大爆笑してました。
チラシや予告だと、地球を侵略してくるゲームキャラは見た目はカワイイけど、じつは恐ろしいんだぞ、っていう感じを受けたんだけど、本編は頭から終わりまでずっと笑っていられるSFコメディです。
大人はアダム・サンドラーのドライなお笑いにくすっとし、子どもは個性的なキャラクターに笑いころげて、ずっとハッピーな映画。
鑑賞後も、自分たちから「パパ、すごくおもしろかったー!」と伝えてくるほど。
「インサイド・ヘッドよりぜんぜん楽しかったー!」とのこと(笑)。
ちなみに『インサイド・ヘッド』は傑作ですよ。僕は大好きなピクサー作品の中でも特に好きな作品ですもの。でもね、正直子ども向けではないの。まだまだムズカシイ、大人にだってムズカシイ、でも大切なお話だから。
『インサイド・ヘッド』についてはこちらの記事で
現代版ゴーストバスターズ?
まあつまり、本作には80年代のゲームキャラだけじゃなくて80年代に流行した音楽や映画なんかもチョイチョイ出てくるんだけど、作品の全体像からして、80年代を代表するSFコメディの大作『ゴーストバスターズ』を参考にしたと言うことかもしれません。
ただね、現代の最高峰のVFXと3D映像の迫力でドドドーン!とせまってきますから、やっぱり楽しいわけです!
夏休みは終わっちゃうけど、お子さんはこれが一番喜ぶんじゃない?
今年の夏の子ども向け映画は、前述の『インサイド・ヘッド』と『バケモノの子』を見たけど、どっちもアニメとはいえけっこう「大人向け」で、子どもたちの反応はイマイチ。
それよりも、重厚で深いテーマはないけど、頭からお尻までずーっと笑えるこの『ピクセル』のほうが、ちびっ子たちにはうれしいんじゃないかな?
「80年代のバブリーで脳天気なハリウッド映画」という感じで、アラフォーの僕はいろいろニヤニヤしてとっても楽しめましたよ!
ぜひ劇場で、3Dで、できたらお子さんたちと一緒に楽しんでほしい作品です。
自分の子どもたちが、あれだけ笑って興奮して喜んでくれると、親はそれ以上の幸せないですからね。楽しかった!
映画『ピクセル』は、9月12日(土)に全国ロードショーです。
ストーリー
人気ゲームのキャラクターに変身して侵略してきた宇宙人に対し、地球の危機を救うためゲームオタクたちが立ち上がる姿を描いた異色のディザスターパニック映画。監督は「ハリー・ポッター」シリーズのクリス・コロンバス。パックマン、ドンキーコング、ギャラガ、スペースインベーダーなど、日本生まれのゲームキャラクターも多数登場する。30数年前、宇宙人との交流を夢見てNASAが宇宙に向けて発信した映像の中には、当時大流行していたゲームの映像が含まれていた。ところが、その映像を受信した宇宙人が、友好のメッセージではなく挑戦状だと勘違い。地球が発信したゲームのキャラクターに扮して、現代の地球を侵略してくる。触れたものを全てピクセル化してしまう能力をもった宇宙人にアメリカ軍も歯が立たず、人類は危機に陥るが、ゲームオタクたちが宇宙人の弱点を見抜く。
引用元:ピクセル:作品情報|映画.com
予告編
元ネタになったショートムービーがある
本作の元ネタは、2010年に制作されたショートムービーなんだそうです。たしかにこの映像を見ると、ストーリーをつけて映画化したくなりますね。テトリスは本編にも出てきて楽しめました。