コラム/エッセイ

僕らを茅ヶ崎に連れてきてくれたのは、生まれたばかりの長女だった。

DSC06062 1

今日は長女の11回目の誕生日。ああ、こんなすばらしいことってあるでしょうか。

11年前といえば、まだ僕がアホ面下げて「オレ小説家になるんだ〜ウヘヘヘ」とか言いながら、小説も書かずにテキトーに仕事して酒ばっか飲んでぷらぷら遊んでいた頃。

彼女が生まれてきてくれたおかげで、僕はようやく「オレもどうやら父親らしい」と気づいて、ちゃんとしようと思えたのでした。

すでに長男はいたんですけどね。男っていうのは根っこがバカですから、子ども一人じゃ父親の自覚なんて芽生えません。

僕の経験で言うと、一人目は「オレ子どもいるんだぜっていう自慢」、二人目でようやく「父親の自覚」、そんで三人目で「自分は揺るがない家族の一員なんだ」という気持ちになります。

それはさておき、さすがにちゃんとしなくちゃと思った11年前の僕は、とにかく就職してちゃんと働こう→就職したら好きな場所に住めないかもしれない→好きな場所に引っ越してから就職しよう→海の近くに住みたい→と、安易な考えで茅ヶ崎へ移住してきたのです。

茅ヶ崎に越してから何年経ったのだろう?と考えるとき、僕はいつも長女の年齢を思い出します。

彼女が僕らをここへ連れてきてくれたんですね。

もっと振り返れば、長男が僕とママちゃんを生涯の伴侶にしてくれた。

そう考えると、次女が生まれたおかげで料理人をやめて、自分に向いてない仕事を経て、今はこうして好きなことをして生きている。

結婚も移住も仕事も、ぜーんぶ子どもたちがくれたプレゼントだった。

いつも無計画なメイクラブで子どもができて、後手後手に回ってばかりの人生のよう気がしていたけど、こんなだらしない僕ですら、すべてがうまく回っていたんだと思うと、ありがたくって涙が出てきます。ぐすん。

DSC06228 1

▲ 10年前の今よりもっと馬鹿だった頃の僕と長女。この軽バン今でも乗りたいな〜!

子どもの誕生日っていつも、プレゼントを贈ったり好きなごちそうやケーキを用意したりして、本人を喜ばせようとするけど、よくよく考えてみると、彼らの笑顔を見て一番喜んでいるのは僕らのほうなんだなあ。

やっぱり僕らって、生きてるだけで誰かを幸せにしてる。

だからもしよかったら、これを読んでくれたあなたも、会ったこともないうちの長女に、心の中でいいので「おめでとう」って言ってあげてくれませんか。

そんでもし、ちょっと心が温まったら、自分の身近な誰かを、できる範囲で、ちょっとだけ、喜ばせてあげてください。

子どもを抱きしめるとか、親に電話するとか、いつも話もしない同僚に声をかけるとか、お皿を洗ってあげるとか。

ああ、我ながらなんていいことを思いつくんだろう。

みんながみんな、喜びや感謝を返すんじゃなくて、前へ前へと進めていったら、世界はどんどん明るくなるじゃないか!

ん?『ペイ・フォワード』?そんな映画あるの?オスメントくん?いや、知らないけど。

anyway, みんなおめでとう。みんな生まれてきてくれてありがとう。

DSC05775 1

関連記事

  1. コラム/エッセイ

    なんでもないような日。2017/10/26

    今日はどこのカフェで仕事をしようか。さんざん迷ってから、自宅の…

  2. 夢を叶える

    人はウンコには勝てない。

    その日は朝から表現衝動というか創作意欲がハンパなかったんです。…

  3. コラム/エッセイ

    熊の宴会とアルコールと平らな日。

    最近はフィジカルを優先していて、食事やお酒、運動に気を配って、…

  4. コラム/エッセイ

    他人のゾーンに引っぱられない。

    双極性障害、いわゆる躁うつ病というのは、ざっくり言えば、大きな…

最近の記事

〈note〉エッセイやコラムはこちら


月別の過去記事

  1. コラム/エッセイ

    「今日はパパちゃん何もできませーん!」と宣言する朝。
  2. フィットネス / 健康

    ダラダラするのにも飽きたので数ヶ月ぶりに走ってきた。
  3. コラム/エッセイ

    遠州の香る宿。湯に毒を流す。
  4. 映画

    映画のグッとくるシーンをまとめた映像がホントグッとくる。
  5. グルメ

    厳選!チェーン店なのに美味しいラーメン店6つ。
PAGE TOP