ハリルJAPAN、初陣のチュニジア戦勝ちましたねー。
チュニジアの足が止まりはじめた後半、スタメンを外れた本田・香川・岡崎という海外組の3エースがごそっと出てきてリズムを変えて、そこから2ゴールあげて2対0で勝利。
なんだかんだ30分で1ゴール1アシストという結果を出した本田はさすがだけど、やっぱりこの試合のポイントはハリルホジッチ新監督の采配っす。
選手のテストをしながらも、勝ちに徹する強い意志いいね!
まずハリルがやった一番大きな仕事は、遠藤を切ったこと。ロシアW杯からトップダウンで考えて、日本の心臓をバッサリ切った功績は大きい。
ヤットは「結果残せばまだチャンスはある」って言ってるらしいけど、多分ほとんどない。ていうか戻しちゃダメ。ドログバ並のオーラが備われば別だけど、柴崎岳にしっかり後継してもらわなくちゃ。
若い選手で存在感が光ったのは、川又・武藤・宇佐美のFW3人。
川又は日本には珍しいフィジカル系FWで、まだ線は細いけど空中戦もイケる。雰囲気ある。
武藤はJリーグでもそうだけど、試合中にアイデアを持って突破するのはさすが。技術もガッツも顔も申し分ない。
宇佐美は一言ウマイ。クソウマイ。惜しかったシュート以外はほぼノーミスで、香川との連携が今後とも楽しみ。
セルジオさんも言ってるけど、日本はまだまだ弱いんです。世界的にはクソ弱い。52位とかでしょ?マスコミや圭佑のビッグマウスに踊らされがちだけど、世界5位の錦織くんとかと同等に考えちゃダメですよ。
「弱いんだから、守ってカウンター」ってところに立ち返って、うだうだ回してないで縦パス1本!というシンプルさが、試合序盤から出てて良かったです。
W杯で唯一結果を出してるのって、岡ちゃんの「本田だけ残してカウンター」ですからね実際。
香川もトップ下に戻ってイキイキしてましたね。これを機にもう一回輝きを取りもどして欲しい。
ハリルに理想の父親像を見る
印象的だったのは、惜しいシュートが外れたり、ゴールを決めたときのハリルのどえらいリアクション。
ふだんの顔がブスッとしてて理論派のイメージだから、カタブツ系の人かと思ってたら、けっこう子どもみたいに叫んでる。
見た目はああだけど、こういう親父っていいだろうなって思いました。
ハリルはすげーミーティングするんですよね。ザックとかアギーレとか試合前だけとかだったのに、毎日のようにミーティングして、食事の席も丸テーブルから長テーブルに替えて、みんなが一緒に食べるようにした。
今回テストマッチなのに、ケガしてる長友とかウッチーを呼んだのは(長友来なかったけど)、なるべく早く自分の方向性を伝えてコミュニケーションしたかったからだっていうし、チームを一枚岩にまとめようっていう意思が強く見えます。
初日練習のランニングでは先頭を走ったし、ザックやアギーレが上からモノを言う感じなのに対して、ハリルは隣で一緒に戦ってくれるイメージ。
これって、理想のパパじゃないですか。
わが家でも、長男が高校生になって、妹たちもどんどん成長してきて、家庭というチームの様相が少しずつ、でも大きく変わってきてるんですね。
思春期ともなれば親とのコミュニケーションは減るし、親のほうも「思春期だから」という配慮で、ある程度容認したり放任するんだけど、そのへんのバランスが難しい。
ガミガミ言えば心が離れるし、言わなさすぎると結果が出ない。
どうしたらいいのー?ってなるけど、難しくても根気よくやるしかないんです。それが育児ですもの。
子どもに気を使う必要はないけど、気を配ってやることは大切。
思春期の男の子はみんなイブラヒモビッチ
思春期の男の子はイブラヒモビッチです。基本自分が王様だから、監督(父親)の言うことなんて聞きたくないの。
でも彼がいてはじめて、わが家というチームは最高の結果を出せるわけで、難しくてもうまくやっていくしかないんです。
だから最近は、こっちも気合い入れて長男と話す時間をたくさん用意するようにしてます。時には厳しく、時には甘く、アメとムチを使いながらも、真摯に話してあげれば、子どもも応えてくれる。
ぶっちゃけ見違えるように笑顔が増えたし、家の手伝いもガンガンやってくれる。思春期ったって、誰もがクールになるわけじゃないんだな。
「ほっといても子は育つ」って言うけど、素敵な人間には育ちませんよ。
ハリルはスター選手をうまく使うのに長けてるらしいですからね、その辺も含めて今後楽しみに見ていきたいと思います。