”SPIRIT OF ZICO”
これは鳥肌たった pic.twitter.com/L9jao7cxtq
— りょー@CWC🇪🇸 (@jubilo_j1) 2016年12月19日
サッカーのクラブワールドカップを見ていたら、鹿島アントラーズの応援席に「SPIRIT OF ZICO」という横断幕が掲げられていた。
ジーコといえば最近は代表監督での失態のイメージが強いけど、二十年以上前にブラジルからやってきたサッカーの神様は、Jリーグおよび日本サッカーの発展に最も貢献した人物だ。とくに弱小国ならではのメンタルに、勝者の魂を植えつけたという意味において。
ジーコは「どんな相手にだって負けると思うな」と何度も言ったという。
結果的に負けはしたけど、世界最強のレアル・マドリードを、アジアのチャンピオンにすらなれなかった鹿島アントラーズがあそこまで追いつめることができたのは、選手たちに「どんな相手にだって負けない」というジーコの魂が宿っていたからだろう。
これまでは、中田英寿や本田圭佑のような、「どんな相手にだって負けてたまるか!」という強いメンタリティを兼ね備えた選手が世界で活躍してきた。けれどこれからは、「どんな相手にだって負けないよ」という淡々とした姿勢で活躍する、柴崎岳のような選手が増えていくのだろう。ジーコの魂が、日本人全体に根づいてきた証だ。
ぼくのように競争意識や闘争心に欠ける人間にだって、ジーコの魂がすこしは必要かもしれないなあと、ふと思う。
本を読んで勉強したり、誰かに教えてもらったり、一緒に何かをやったりするとき、相手へのリスペクトはもちろん必要だが、心の片隅には「でもあんたにだって負けやしないぜ」っていうやんちゃな少年の心を、隠し持っていていいはずだ。
吾以外皆師也。師を持つことはわるいことではないが、いつまでも弟子だと思うなよ、っていう気概がなければ、いつまでも師を越えることはできない。ジーコにだって負けてたまるか。
そしてその熱情さえなくさなければ、ぼくらはいくつになろうとも、少年のように挑戦者でいられるはずだ。
それにしてもセルヒオ・ラモス退場だろうよバカヤロー。
Comments by 茅ヶ崎の竜さん
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