ハリルホジッチ新監督やりましたね！
昨日行われたJALチャレンジカップでウズベキスタンに5－1で圧勝。先日のチュニジア戦につづいて、就任から負けなしの2連勝！
交代枠が6人もあるテストマッチだし、かなり有利な国内ホームだし、相手のモチベーションもアレなんで、手放しで喜んでいい状況でもないんだけど、それでも交代した選手がことごとく結果を出したのは、久々に見ていて気持ちいい試合だった。
まあ試合内容の分析は他の人にまかせるとして、僕からすると、もうハリルってやっぱりナイスパパにしか見えないの！
愛とパッションあふれる理想のパパ
今回も印象的だったのが、選手交代の時の熱い声がけ。
ハリルは交代する選手みんなの肩に手を置いて、体を揺らしながら、けっこう長くしっかりと熱い指示を出すわけ。
選手交代には明確な目的が必要なわけで、戦術的には練習から浸透させてあると思うんだけど、それでもあらためて具体的に、そして熱く伝えれば、選手のエンジンは一気にヒートアップするでしょ。
セルジオさんは「トルシエ以来の演出家だ」と皮肉交じりに言ってたけど、演出でけっこう。子ども（選手）の力を最大限に引き出してやることが、親（監督）の仕事ですから。
そして試合後には、選手全員を集めて円陣を組んで、みんなでドヒャーって喜んでました。まるでアジアカップ優勝したんじゃないかっていうくらいの喜び方。
普段クールぶってる宇佐美なんてたぶん「代表初ゴール決めてすげー嬉しいけど、テストマッチだし、あんまり露骨に喜んでもダセエな」 とか思ってたはずなのに、その後はとろけるような笑顔でみんなと抱き合ってましたもん。
これ家の中でも言えるんですよ。
パパが仕事とかで行きづまって悩んだりしてると、やっぱり家内や子どもたちにもそういう空気が伝染しちゃう。どんより曇って、兄弟喧嘩とか始まる。
でもパパが明るく、どうしようもないオヤジギャグばっかり言ってると、沈んでる子どもたちの顔もパッと晴れます。
クールに離れていこうとした本田を半ば無理やり円陣に呼び入れたハリルの姿に、会話の減った思春期の息子に接する父親の姿を重ねたのは僕だけじゃないでしょう。僕だけか。
演出だろうとなんだろうと、ほとばしる情熱は選手（子ども）たちに確実に伝わってるように見えます。
「わかりやすいパパ」ほどいいパパはいない
というのも、選手たち全員が一致団結してましたよね。
タメを作るのが得意な本田がどんどんワンタッチで前へパスを入れたり、パスやドリブルを選びがちな香川がバンバンミドル打ったりと、個々の「意識改革」が徹底されていたように、選手みんながハリルパパの言うことを素直に聞いてる。
その秘訣は「わかりやすい」ということに尽きるでしょう。
親とか上司とか目上の人で一番困るのは「何考えているのかよくわからない」人です。
価値基準や目的が明確でない人と一緒にいると、子どもだって誰だって疲れますよね。
さっきはこう言ってたのに、もう違うこと言ってる、とか、地雷がどこにあるのかわからなくて、いきなり怒り出すとか。
その点ハリルパパは非常にわかりやすい。
「テストマッチだろうと絶対勝つよ！」「横に回さないでガンガン縦パス」「球際強く行かなかったらブち切れるよ！」「タメはいらないからスピーディに」「どんどんミドル打っていこう」
って、今までの代表には見られなかった「わかりやすい変化」が僕ら素人にも見えたのは、パパの戦術がわかりやすいからでしょう。
たかがテストマッチなのに、川又がごっつぁんゴール入れたときもベンチ一丸となって喜んでたし、ちょっと触れるだけで自分のゴールになったのにディフェンダーを抑えて柴崎岳のゴールを演出した岡崎のやさしさも、なんだか微笑ましい兄弟愛に見えました。
パパがしっかしていれば、兄弟もこんな労り合えるのか、と。
大変だけど、ハリルパパになろうよ！
ぶっちゃけ、ハリルが選手たちに見せている熱い情熱を、パパが家で実際に子どもたちに向けてやろうとしたら、けっこう難しいと思います。
仕事だなんだって毎日ハードワークしてる上に、家でも子どもたちにガッツリ真正面から向きあうのは、そうとうのエネルギーと時間がいる。
それでも、やる人はやってます。
僕はまだまだできてないけど、子どもの将来や家族の本当の幸せを真剣に考えて、仕事を後回しにしてでも家庭の問題に取り組んでいるパパはたくさんいますよ。
あなたの子どもたちが言うことを聞かないのは、それができていないから。
個人的には、今まで己の力だけを信じて、孤高に戦って、根性でのし上がってきた本田が、あたたかい家庭でどんな風になるのかを楽しみにしています。今はなんか、いきなりやさしくされて戸惑ってる野良犬みたいに見えますが（笑）。
