コラム/エッセイ

元気出していこうぜ___POWER TO THE PEOPLE.

この一年、またちょっと迷走してましたよっと。

昨年の今頃、親父が唐突に亡くなって、自分を見失ってたんですね。自分を見失う?ってなんだよそれ?

俺のアイデンティティなくしちゃったんだけど、誰かどっかで見かけませんでしたか?ってなもんで、俺って何なの?何しに生まれてきたの?何者?俺って本当にここに在るの?

なんて、思春期の精液臭い小僧のように悶悶としてたんです。いい歳のおっさんがなんかいろいろ迷ってたな。四十にして惑わず、とか言ったの誰だよぶっ飛ばすぞ。

ただまあ、苦悩の時期というのはいつだって新しい何かを与えてくれるもので、俺もこの一年のあいだに、じっくり落ちついて好きな小説や哲学書や陰惨なノンフィクションなんかを読んだり、ちゃんとサーフィンを始めたり、山や湖に出かけたり、なんか朝になってみれば、暗い夜もまんざら悪いことばかりじゃなかったな、なんて感じられるようになった今日この頃です。

誰にも会わずに本読んで、思索を重ねて、海眺めて、直感と対話して、山に籠もって修行を積むように独りで世界を見つめていると、だんだん答えは見えてくる。

俺は何だったのかと。
世界はどのようであるかと。
なぜ俺は立ち止まったのかと。

見えてくるんだけど、確証が持てない。本当にそうなんだろうか?という疑念が足を引っぱって、頭でっかちが重すぎてなかなか動き出せない。

そんなときに、ある友人に誘われてBBQパーティに参加したんだ。

自ら選んだ孤独は至福の味がするもんで、なかなか人に会うのが面倒になってたんだけど、ようやっと重い腰を持ち上げて。もう一人、ずっと会おうね話そうねって言ってた友人も誘って。

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結論から言うと、その日その友人に会ってから、家に帰ったとき、俺は別人のようになってた。

心身にじわりと漲るエネルギー。腹の底でマグマみたいにぐらぐら煮えたぎる衝動。万能感に近い昂ぶり。

パワーって、人にもらえるんだなって、たしかに感じた。

彼の言動を見てるだけで、彼と話をしてるだけで、自分の中で隠れていたパワーが出てくる。

パワーってのは自信のこと。
自信とは、ありのまんまの俺でいいって思えること。
間違っても失敗しても不倫してもすげえ人を傷つけてもホームレスになっても俺はオッケーって肯定できること。

この一年あれこれ理屈をこねくり回していたけど、彼を見てたら、ロジックとか一切なく、シンプルに思い出した。思い出したら、すげえパワーが出てきた。

けっきょくさ、どんな分野でも、業界でも、時代でも、活躍して輝いてる人ってのは、「パワーがあるかどうか」だけって言っていいくらいなんだよな。

俺もいろんな人見てきて、いろんな本読んで、思うんだけど、誰も正しいことなんて言ってない。正解なんてマジねえよ。歴史上の名だたる作家も芸術家も哲学者も成功者もカリスマも、みんな違うこと言ってるし、けっこう間違ってる。

あの人は正しくてあいつは間違ってる、なんてのはぜんぶ主観でしかない。

間違ってるって言うか、どれも大いなる真理に内包されるんだけどさ、何が言いたいかっていうと、正しいとか間違ってるとかじゃなくて、てめえが信じたことを表出するパワーがあるかどうか、そんだけな気がしてね。

ジョン・レノンもボブ・マーリーもキング牧師もキルケゴールもハイデガーも村上春樹も三島由紀夫もホリエモンもヒトラーも甲本ヒロトも松本人志もビートたけしも心屋仁之助もノエル・ギャラガーだって長渕剛だって一発屋芸人だって、言ってることやってることがスゲえんじゃなくて、てめえの信じたことをどんだけ大声で叫べたかっていうところが、結果をつくって、人を惹きつけるんだなって。

俺は自己否定とか罪悪感とか心の理にこだわってきたけど、自分を否定して凹んじまった俺みたいな奴がたくさんいる一方で、自分を徹底的に否定して、それでもそこから反発して肯定するパワーを持って立ち上がった奴はいくらでもいるんだよな。

そんなもん、小説や音楽じゃなくても、ラーメン屋でもサラリーマンでもなんでも同じでさ、てめえの生きる場所で、どんだけてめえを出せるかっていうパワーのことさ。

そんでそういうのって、理屈や概念でじっくり向きあうことも大切だけど、そういうパワーを発揮して輝いてる人と空間を共にするだけで、もらえるんだよな。

だからみんな、スターを見にいくじゃん。テレビも本も映画もライブもセミナーもみんな、パワフルな人に触れて、パワーもらってんだよな。

もっかい言うけど、そうやって自分の人生をまっとうするパワーってのは、自信のことだぜ。

自信っていうのは、自分を信じるとかいうなまっちょろいことじゃなくて、俺は俺だバカヤローってパワーのことだぜ。

なんかそういうパワーをね、みんなに届けられたらな、なんて殊勝なことを思った時期もあったけど、俺は俺でそのパワーで好き放題やることにするよ。

いつだって、ゴタゴタ文句言うのは自分の左脳だよ。ホントは誰もなんも言ってねえ。騒ぐ左脳に「うるせえ馬鹿野郎」っつってね、「おまえのことなんか知らねーよ」って言い放って、てめえの人生まっとうすりゃいい。

けっこうびっくりするけど、そうやって好き放題生きてると、まわりの人もそうやってしあわせになるんだぜ。

だから、頭でっかちになったら誰かにパワーもらえばいい。自分の中にパワー出てきたら、好きに生きなよ。

まあでも、やりたい奴はやったらいいし、もちろんやりたくなければそれでいい。知らねーよ。

さあ、何して遊ぼうか!

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