コラム/エッセイ

僕は誰にブログを届けたいのか?『壁が越えられないならば壊せばいい。 | Feelingplace』

Berlin Wall
Berlin Wall / NatalieMaynor
前にもどこかで書いたけど、僕は「はてなブックマーク(以下はてブ)」にあまりいい印象を持っていなかった(今はとても愛おしいけど)。

サービスの内容云々ではなくて、はてブの数という価値が、Webに詳しくない人から見るとじつに閉鎖的であるにも関わらず、ブログやサイトのアクセスに大きな影響を与えるからだ。まあ今考えてみると、後発の初心者ブロガーの嫉妬だったのかもしれないけど。

壁が越えられないならば壊せばいい。 | Feelingplace』という記事を読んで、ブログというメディアの壁についてあらためて考えさせられたので書いてみる。

ブログを読まない家人や友人や隣人に届けたい。

Definitely taking a nap:-)
Definitely taking a nap:-) / mysza831
ブログを書くときに、僕は無意識に誰かの顔を思い浮かべている。

ミュージックアプリの記事を書くときには、音楽好きの友人の顔だったり、タスク管理の記事を書くときには、いつも忙しく働いている友人の顔だったり、アヴォカドが好きな近所のママだったり、ランニングをしたいと言いつつ始められていない友人だったり、海外ドラマ好きの家人だったり。

「不特定多数に質のいい普遍的な記事を届けたい」という想いのもとに書いていても、想像できるのはいつだって身近な人の顔で、そのひとつひとつが僕の記事によって笑顔になればこれ以上に嬉しいことはない。

だけど、そもそもブログなんて読まない彼らと僕の間には大きな壁がそびえ立っている。

ソーシャルメディアという発火点。

Facebook HQ, by eston
Facebook HQ, by eston / marcopako 
ソーシャルの威力を実感したのは、『どんなに忙しくても僕らがランニングをするべき7つの理由』という記事で1000はてブを取ったときだ。

詳しくは『最高「4」はてブだった僕がいきなり「1000」はてブを獲って学んだことと反省点、そしてこれからのこと。』という記事に書いたが、ブログを読む習慣のない人たちに届けるためには、やはりまずはWebに常駐している情報に敏感な人たちに認められないとならない。Web上のソーシャルネットワークに熱心な人たちが、はてブやTwitterなどで拡散してくれて、ようやくその外側にいる人たちの目に入る。

僕の実感として、その末端にあるのはFacebookだ。一般の人にとっては、はてブはおろかTwitterですら身近なSNSとは言えないのではないだろうか。むしろユーザーが激減しているというmixiのほうが、レイトマジョリティ(後期多数採用者)層には、まだまだ影響があるようにも見える。まあこれは統計を元にした情報ではなく、あくまで僕個人の感想なので参考にはならないかもしれない。

だがWebに疎い一般の人たちにも広く浸透しているFacebookの「いいね!」が、はてブやTwitterの反響よりも意味が大きいのは間違いないと僕は思っている。

前述の記事は1000を超えるはてブを取ったが、僕としては2,500近いFacebookの「いいね!」のほうが、広く拡散されたという明確な数値として嬉しい。

ブログ界全体の底上げ

TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを情報収集の手段として考えていない人々にとっては、検索からの流入の方がブログに到達する機会は多いだろう。それならば理論的には壁を越えて情報を届けることができるが、ブログを運営している僕らからすれば、そんな曖昧で不確定な方法に甘んじることはできない。

だとしたら、やはりより多くの人々に、ブログというメディアをもっと価値あるものとして認知してもらうのが理想だ。

iPhoneアプリならあのブログ、料理ならあのブログ、コラムならあのブログ、町の情報ならあのブログと、それぞれのジャンルで自分だけのブックマークを揃える習慣が今よりも広がれば、壁は壊せる。

だけど、それはあくまで理想だ。そもそも、人々が皆、いつも情報を欲しがっているというのは錯覚だからだ。笑って生きていくために、知らなくていいことがたくさんあると、僕も最近よく思う。

究極は書籍。

Self-portrait on beach with vulgar book
Self-portrait on beach with vulgar book / johnrobertshepherd
それはさておき、情報収集に熱心でない一般の人たちに到達する最短で究極のメディアは、やはり書籍だろう。

昨今はブログだけで食べているプロブロガーが増えているけれど、著名ブロガーとしてのひとつの指針は「書籍を出版しているかどうか」という点にあるのも間違いない。

書籍化されれば、出版社による露出があるし、Webだけでなく様々なメディアで紹介されるので、一般の人たちの目につきやすくなる。

役に立つ、あるいはおもしろい書籍の多くがブロガーによって書かれているという認知が広がれば、ブログというメディア全体の価値も上がっていくだろう。

いずれにせよ、ブロガーとしてこういうことを考えていると、いつも最後に辿り着く答えは同じだ。

価値のある情報を、継続して提供しつづける。僕らにできることはそれだけだ、と。

 

 

 

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