コラム/エッセイ

車をぶつけた家内と、車をぶつけられた家内の話。[ 日刊CL*70 ] 2014/02/25

 
car accident
car accident / hodgers
家内はとてもよくできた嫁だが、とても運転が下手だ。

しょっちゅう壁とか花壇とかポールにぶつけてくるので、我が家の車はそこらじゅう傷だらけ。

僕は、道具や乗り物は使いこんでいるほうがクールだ、と考えるタイプなので、あまり気にはしていないんだけど、いつか人様にぶつけてしまわないかと、内心はヒヤヒヤしていた。

けれどついに、そんな日がやってきてしまった。

昨年のことだ。

僕も家内も忙しくて夕飯が作れなかったある晩、彼女は保育園の帰りにお弁当屋さんに寄った。

家族のお弁当を買って、通りに面した見通しの悪い駐車場から出るとき、隣に駐まっていた白い乗用車にガツンとぶつけてしまったのだ。

あちゃー!

と家内が言ったかどうかは知らないが、慌てて車を降りると、向こうもゆっくり車内から出てきた。

そのおじさんは飄々とした面持ちで、ぶつかった箇所をちらっと一瞬だけ確認すると「なんともなってないからいいよ」とだけ言い残して、さっさと出ていってしまったという。

その話を聞いて、よかったねえと胸を撫で下ろす僕ら夫婦。

毎週末に洗車してワックスかけて土足厳禁にしているような車じゃなくて助かったねえ、運がよかったねえ、と。

そして月日は流れて先日のこと。

家内がコンビニの狭い駐車場に駐まっていると、後から入ってきた車が転回しようとバックして、そのまま家内の車にゴツン。

今度はぶつけられてしまった。

相手は同じ保育園のお母さん。

だからというわけではないけど、目立った傷になっているわけではなかったので、家内は「大丈夫ですよ」と言ってその場を去った。

なるほど。世界はバランスでできているもんである。

家内を許してくれたあのおじさんは、きっと今日も誰かに許されて、愛する人に囲まれて笑っているだろう。

うちの家内もまた、僕ら家族や仕事の同僚や友人たちに許されて、いつも笑顔でいられるから、人を許すことができたんだと思う。

いつも些細なことに文句を言っている人がいるけど、そういう人は自分じゃ気づいていないだろうけど、顔に影がさしているんだよ。

そしてそういう、顔に影がさしている人、いつもつまらなそうな顔をしている人は、いつも笑顔でいる人には絶対かなわない気がする。

きっと、同じように車をぶつけられても、許してもらえないんじゃないかな、なんて思う。自分がわるいくせにつまらない顔をしているやつだったら、許したくないよね。

なんていうか、家内がぶつけちゃったおじさんにも、家内にぶつけられたお母さんにも、ありがとうを言いたい。

とりあえず家内には、今後も気をつけてもらおう。

2014年2月25日午後7時32分。リビングのソファにて。今日は残業で疲れた。新しいガジェットが届いたのに、開封の写真を撮る時間がないから、なかなか使えないというブロガーあるある。

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