この前のお休みに、家族で公園へ遊びにいったときのこと。
みんなでひとしきり遊んだ後、ちょっと疲れた僕と家内は、ぽかぽかの陽光を浴びながら、芝生に寝っ転がってポットのコーヒーを飲んでいた。
「ねえ、ちょっと悩んでるんだけどさあ……」
僕はにわかに話しはじめる。
「さっき行った平塚の美味しいパン屋さんのことを、ブログに書きたいんだけど、『CLOCK LIFE*』に書くか、『茅ヶ崎ベース*』に書くか迷ってるんだよねえ」
家内は遠くで遊ぶ子どもたちを眺めながら微笑んでいる。
「そうねえ……」
「そういう湘南地域の情報は『茅ヶ崎ベース*』に書くはずだったんだけど、最近そっちまで手がまわらなくてさ、そもそも地域情報だけ別のブログに分ける必要があったのかな、なんて思っちゃったりしててさ」
「ふうん……」
「『CLOCK LIFE*』には、ライフハックとかiPhoneアプリとか心のケアとか、僕が好きなことを書いて、そこではきちんと人の役に立てるクオリティを重視してるんだけど、『茅ヶ崎ベース*』は純粋に湘南地域の情報サイトとして、どんなに些細な情報でも載せたいと思ってはじめたんだ。情報の質より量を重視しているっていうか……」
「そうなんだ……」
「だから、好きなお店は全部書こうと思ってるし、どこそこの道路が工事してるとか、あそこのあれが美味しいとかなんでもさ……」
僕はそこまで説明して、自ずと答えが出ていることに気がついた。
やはりそのパン屋さんのことは『茅ヶ崎ベース*』に書くことにしたのだった。今はあまり更新できていないにしても。
家内は、僕に特に建設的な意見やアドバイスをくれたわけではない。そうねえ、とか、ふうんとか言って相づちを打っていただけだ。
けれど彼女に話すことによって、僕は自分が悩んでいることの本質と、自分がやっていることのそもそもの目的を再確認して、悩みを解決することができた。それはもう、ほんの些細な悩みというか、気の迷い程度のささやかなものではあるけれど。
悩み=解決すべき問題、というのは、その物事の本質と目的を明確にすれば、答えは自ずと出てくるものだ。
誰かに悩みを打ち明けるとスッキリする、というのは、辛さや哀しみを人と分かち合うことで、薄める効果もあるだろう。
けれど、悩みを誰かに言葉を用いて表現する過程で、その本質と目的を再確認できるからでもあるのだろう。
その都度、自分で自問自答して答えを導き出せるようになれば、それに越したことはないのだけれど、こうして身近な人に悩みを打ち明けるだけで、解決できることがあるというのは、なんとなく、愛おしい瞬間じゃないだろうか。
女性から相談を受ける際には、建設的なアドバイスを贈るより、うんうんと頷いて同意するだけでいい、という話を聞く。
僕は女性の呑み友だちが多いので、それがひとつの真実であることを経験から学んでいるんだけど、これも同じことなのかもしれない。
いずれにせよ、悩みやモヤモヤが小さなうちに、身近な人に打ち明けてしまうのがいいようである。
そういうのをあんまり放っておくと、心の底で発酵して、やがてその異臭に堪えられなくなっちゃうから。
2014年2月27日午後8時12分。今週は早出残業と忙しいけど、それに合わせて就寝時刻と睡眠時間も実験的に変動させている。何事も経験だ。そして明日は金曜日じゃないかみんな、とか思いながら。
今日の更新記事
思い出を映画みたいに残したい!『RoadMovies』でスタイリッシュなショートムービーを作る方法(動画あり) | CLOCK LIFE*
『RoadMovies』は、自動車メーカー「HONDA」が提供するクールな動画編集アプリ。 簡単なステップで、誰にでもカッコいいショートムービーが作成できます。
昨日の更新記事
ほぼ日手帳に挫折したあなた!「EDiT」の手帳を使うべき9つの理由 | CLOCK LIFE*
家内が購入した「EDiT」という手帳が、すごく使いやすそうだったので紹介します。 僕は完全デジタルなんで、今は手帳を使っていないんだけど、ネットで調べてみたら、「EDiT」って、あの「ほぼ日手帳」と同じくらいの人気を誇る製品らしいですね。