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元Jリーガーで現在はタイのリーグで活躍している下地奨選手は、かつて所属チームが決まらず、クラブのボーイのアルバイトをしていたことがあるそうです。

一度は憧れのプロサッカー選手として脚光を浴びながら、アルバイトに身をやつすというのは、なかなか精神的にキツイものだったのではないでしょうか。

’11年、当時J2だった鳥栖を退団後、家族とともに南米のクラブを渡り歩くも結果を残せず。帰国時には貯金も底を突き、まだ幼い娘を抱えながら、妻にはパートに出てもらい、自身も銀座のクラブでボーイのアルバイトをするなど、一時はサッカーをあきらめかけた。だが、’13年のタイ移籍で、状況は一変した。

引用元: 日本人元Jリーガーたちの本音 J2よりタイでプレーしたほうが幸せ!? (週刊SPA!) – Yahoo!ニュース.

それでも下地選手はサッカーを諦めず、ひょんなことから挑戦したタイのリーグで活躍し、現在は日本にいた頃より収入も増えて、幸せに暮らしているそうです。

「自分や家族にとって本当の幸せ」は何か考える

一般的には、日本よりレベルの低いタイのリーグに行くというのは、サッカー選手としては屈辱的に映るかもしれません。

けれど下地選手の場合、自分や家族にとっての本当の幸せを見直す機会でもあったようです。

「前は日本代表、ヨーロッパでプレーって言ってましたけど、今は一人の選手として観てくれるお客さんを喜ばせるがどうかを追求したいです。自分が得点することでチームが勝ち、自分の給料も上がる。そのことで家族も喜ぶ。

また勝利することでチームスタッフみんな喜ぶ、サポーターも、その家族も喜ぶ。そんな風に想像すると、どっかに移籍することよりは、まずは自分がこのチームで得点して良いプレー見せることにこだわる選手でいたい。

引用元: タイでプレーする下地奨インタビュー。Jリーグ、南米、そしてバイト生活を経て辿り着いた境地 | フットボールチャンネル | サッカー情報満載!.

サッカー選手である以上、自国の代表になるというのは最も大きな夢かもしれません。

けれど上を目指すだけが人生ではないのです。

自分にはそれだけの力がないとうすうす気づきながらも、日本代表やヨーロッパのリーグを目指して暮らすより、自分が最も輝くステージで活躍したほうが、自分もまわりも幸せだということです。どうしても本田圭佑選手のようになりたいというなら話は別ですが。

頂上にフォーカスするのではなく、自分のまわり、自分にできること、自分が最大限に人を幸せにできることにフォーカスするという生き方も、大切なのではないでしょうか。ナンバーワンよりオンリーワン、というのはそういうことです。

サッカー選手に限らず、人は行きづまったとき、見方を大きく変えるだけで突破口が見えるものです。当初に思い描いた形とは違っても、自分にできることはたくさんあるはずです。

僕も最近は、身近な人や、同じような境遇や価値観の人たちの役に立てればいい、と考えながらブログを書いています。広くたくさんの人に響かなくても、近くの人をたくさん幸せにできればいい。

そう思うようになってから、逆にたくさんの人に読まれるようになってきました。

夢や目標からやるべきことを導き出すトップダウン型の思考はもちろん効果的ですが、自分にできることを意識してボトムアップで考えることも大切です。

成功とはワールドカップで劇的なFKを決めることだけではありません。隣にいる大切な人にいつも笑っていてもらうことだって、いやそっちのほうこそ、幸せとは言えないでしょうか。

誰かを幸せにすることで、自分が幸せになれるとするならば、あなたにできる最大限の仕事はなんでしょうか?

いつも偉そうにすみません。