happiness
happiness / simaje
「オメガトライブ」という漫画に、こんなことが書かれています。

「絶滅する脳は「楽」を求め、進化する脳は「快楽」を求める。」

世の中には「楽を求める人」と「快楽を求める人」がいて、その違いが、人生の成功とか幸せとかの根っこになっているのです。

快楽を求める人と楽を求める人

一生懸命勉強してクオリティの高い仕事に就いてたくさんお金を稼いだり、身体を鍛えたり容姿を磨いたりして、素敵な恋人をゲットするのは「快楽」です。労力と時間はかかりますが、喜びも大きく長続きする本物の幸せです。

アイドルやゲームのキャラクタに異常に憧れたり、雑誌や動画を用いて自らを慰めるのは「楽」です。インスタントにすぐできてしまいますが、喜びは一瞬で、むなしさだけが残るでしょう。

がんばって稼いで上質なフランス料理を味わうのは「快楽」ですが、安くて手軽なカップラーメンを食べるのは「楽」です。

毎日ランニングを続けて肉体の成長を喜ぶのは「快楽」ですが、好きなお菓子を食べてばかりいるのは「楽」です。

コツコツ楽器の練習を続けて音楽を奏でる喜びを知るのは「快楽」ですが、お酒やおクスリに溺れるのは「楽」です。

無意識に「楽」ばかり求めていませんか?

「快楽を求める人」は、努力や鍛錬の先に快楽(幸せ)があることを無意識に理解しているので、自らすすんでがんばることができます。多少つらいことでも喜んで続けられるのです。

けれど「楽を求める人」になってしまうと、手間がかからずすぐにできる楽ちんなこと以外は、めんどくさくてやる気になりません。だから新しい良習慣や目標が達成できない

一番困るのは、自分がそうであることに気がつかないこと。自分では幸せ(快楽)のために努力していると思っているのに、じつは無意識に楽ばかり求めている場合です。

たとえば僕は、三年間仕事と家庭とブログをがんばりすぎて倒れてしまったのですが、自分では朝から晩まで休みなく死にものぐるいで働いていると思っていました。

けれど本当は、僕は楽なことばかりがんばっていたのです。

あの頃の僕は、会社では自分のつたないやり方に固執して、慣れない仕事に苦労していました。あのときもっと違う仕事へのアプローチや人を使う心理学なんかを勉強していれば、結果は違ったかもしれません。

ブログを成長させたいと思いながらも、解析やSEO、マネタイズの勉強などはせず、ただ好きなように記事を書き散らしていました。

僕は必死でがんばっているつもりでしたが、地味な勉強や作業などのいやなことは、無意識に避けていたのです。

二つ道があったら、つらいほうを選んでみる。

一概には言えないけれど、やっぱり楽ちんなことって成果出ません。

昨今はあらゆるメディアに「簡単!」「誰でもできる!」なんて文字が躍っているので、僕みたいな馬鹿はすぐに乗せられてしまうのですが、そういうライフハックとかばかりに頼っていると、いつの間にか「楽を求める脳」になっちゃいますよ。

楽ちんにスイスイ働いて成功しているように見える人だって、あなたがやらないイヤな仕事やめんどくさい作業をコツコツやってます。

でもそういう人は、そもそもそういう努力を苦労と思っていない「快楽を求める脳」で動いているので、続けられるし楽しい。そして結果が出る。最高ですね。

自分は「楽を求める脳」かもしれない、と思う人は、やりかたが二つあったら常に「つらいほうを選ぶ」ようにしてみるといいかもしれません。秋元康さんとかも言ってますね。

僕もいろいろ悩んだときに、自分の理屈を捨ててとりあえずつらいほうを選んでみたら、笑っちゃうくらいすぐに結果が出ました。楽を求める人って、いつの間にか自分の理屈で逃げを打ちますからね、まずはロジックじゃなくて、つらいほうを選んでみましょう。

そのうち、そのつらいことがつらくなくなるでしょうから。しあわせに進化したいですね。

参考