村上春樹さんのエッセイで「最後の晩餐は何にするか?」という話があった。
春樹さんの親友でイラストレーターの故・安西水丸さんは、カレーライスと一杯の水、それにひとかけらのスイカと答えられていた。
僕はあまりカレーを食べないんだけど、最後の晩餐というのは、意外とそういう質素なものを選びそうな気はする。
自分の好きな食べものを考えてみよう。
- 鴨せいろ蕎麦
- 担々麺
- カオマンガイ
- とんかつ
- ステーキ
- お好み焼き
- 塩味のパスタ
- キャベツ
- レバニラ炒め
- ケサディーヤ
- カップヌードル・チリトマト
などなど。
我ながらジャンクというか、脂っぽいメニューばかりだな(笑)。
で、じゃあ人生の最期に何を食べたいかっていうと、この中にはないんだな、不思議だけど。
理由なく頭に浮かんだものを書いてみると、
新米をシャキッと炊いた、つややかなほかほかごはん。
ワカメとタマネギのおみそ汁。
生卵。
大きくてぷっくりとした明太子。
という感じかしら。明太子のかわりにキムチでもいいな。
米も卵も明太子も高級なものじゃなくていい。僕が今日まで食べてきた「ふつう」の食材で。
ふだんこれを食べたいって強烈に思うことはほとんどないんだけど、最期の夜にはこれを食べたい。
なんでだろうね?
今思い出したけど、村上春樹さんは、揚げたてのコロッケをお肉屋さんで買って、焼きたてのパンとキャベツの千切りでサンドイッチにして、公園のベンチで食べるとかじゃなかったっけ?
皆さんは、人生の終わりの日には何を食べたいですか?