映画

アン・ハサウェイより可愛いデニーロじいさんは「みんなのおじさん」___映画『マイ・インターン』

 

今までこんなに幸せな気持ちになった映画はないよー。僕史上最高傑作だよー。

デニーロ演じるベンは、定年退職して妻に先立たれ、生きがいを求めてアパレルサイトのIT会社にシニア・インターンとして入ったおじいちゃん。

そこの若き創業者がアン・ハサウェイ演じるジュールズちゃん。

最先端のデジタルツールをバリバリ駆使する新進気鋭の若者たちと、クラシック(昔ながら)を大切にする気のいいじいさんがああだこうだする物語。

もう最初のシーンからね、とにかくデニーロが可愛いの!

ただただ自分らしく生きる幸せのかたち。

誰かの価値観なんてどうでもいい。

だからいつもやわらかく笑ってる。

ずっとニコニコしてるおじいちゃん。

かたやジュールズは家庭に問題を抱えながらも、会社を発展させたくて寝る間も食べる間も惜しんで働きまくる現代のスーパーキャリアウーマン。

でもさ、「何かを犠牲にしてまで必死でがんばってる人」っていうのは、やっぱりどっか破綻しちゃうのね。

だって苦しくて苦しくてしょうがないんだもん。そんなのずっと続かないよ。

あれ?……僕こういう人知ってるぞ。

必死でがんばってぶっ壊れちゃった人、身近に知ってるぞ。

あ……、僕じゃんそれ(笑)。

お金や家族やその他の不安のために、一番大事な「自分」というものを犠牲にしてがんばりすぎている人。

それはかつての僕であり、あなたのことです。

僕はこころもからだも一度ぶっ壊れちゃったおかげで、「なんもしなくても世界はもともと天国だったんじゃねーかバカヤロー」って気づいたの。

「がんばらなくてもいい。むしろがんばるからダメになる」って、わかっちゃった。

だから、今もアレコレ理由をつけて自分のことを騙して「苦しいのに必死でがんばってる」あなたを楽ちんにしたくて、カウンセラーみたいなことをやってるわけです。

ベンは「みんなのおじさん」

ジュールズは、ベンと触れあううちに、だんだん大切なものを取りもどしていくんですね。

そう、ベンはインターンなんだけど、究極の「こころのカウンセラー」なんですよ。

ときには的確なアドバイスも送るけど、それよりは、ただ生きているだけで、人々の勇気になる、みんなが幸せになるという「究極のカウンセラー」。

これ心屋さんも言ってましたよね。自分がただ生きているだけでまわりが勝手に良くなっていくのが理想だ、みたいに。だからあの方はもうカウンセリングやってない。えりちんもそういう感じ。

作中で「僕はみんなのおじさんだよ」みたいに言うシーンがあったの。

__ everybody’s uncle.

このセリフはビビッときたねー。

あー僕がなりたかったのってこれだわーって。

カウンセラーとかコーチとかセラピストとかじゃなくて、「みんなのおじさん」だわーって。

「ゆっくりやろうよ」___baby steps

ベンは、余計な口出ししてこないんです。

「お前は間違ってるんだからあーしろこーしろ」とか言ってこない。

ただただ自分らしく、自然体で、好きなことをやって、ニコニコ笑っているだけ。

こういう人がそばにいたら、まわりの人は勝手にしあわせになるよね。今僕のまわりでもそれが起こりはじめているよ。

ベンはね、正しいばかりじゃない。ときには間違えるし、ちょっと悪いこともするし、泣くし、狼狽えるし。

でもそれが人間じゃん。

あたりまえじゃん。

なのにみんな踏んばるよねー。

がんばるよねー。

苦しい顔で歯を食いしばって泣きそうな顔しながら「自分は大丈夫ですから!」って言うよねー(笑)。僕も言ってたよねー。

 

僕もさ、人の相談に乗るようになって、早くその人を楽ちんにしてあげたいから、「がんばって」いろいろアレコレアドバイスしてたのね。

でもそれって、ときには「余計な口出し」だったの。

「お前は間違ってるんだからあーしろこーしろ」って言ってたの。

でもそこで「がんばって」早く悩みを解決してあげようとするのやめてみたの。

好きなように生きて、好きなこと言って、ある意味テキトーに接するようにしたら、みんなの心がどんどん開いていったの。そう、勝手に。

「baby steps」っていうセリフが出てきて、訳は「ゆっくりね」とかになってたけど、ホントそう。

焦らないで、赤ちゃんが歩くように、ゆっくり前へ進もう。

好きなことだけやりながら、ベンみたいにいつもニコニコしながら。

そしたらいつか、苦しくて苦しくてしょうがないのに、そこにフタをしているあなたも、ちゃーんと泣けるかもしれないよ。

「ウエーーーーーーン!ホントはつらかったんだよーーーーーー!」

って号泣できる日が来るんじゃない?知らんけど。

そんときは、ベンに言われたように僕がハンカチをそっと差し出すので、やっぱ竜さんカッコイイわ〜って再確認してね。

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