「なぜ人は落ちるのか?這い上がるためだ」
映画『バットマン ビギンズ』に出てくるセリフです。
英語では
“ Why do we fall? So that we can learn to pick ourselves up. “
僕なりにわかりやすく意訳すれば
「なぜ人は挫折するのだろう?絶望から這い上がる術を学び、より強くなるためだ」
という感じでしょうか。
失敗や挫折。
頭を抱えてしまうほどの悩み。
身動きが取れないほどの漠然とした不安。
そういった暗い気持ちに支配されて、奈落の底に落ちたような気分になったら、このセリフを思い出してみてください。
失敗や挫折や悩みや不安は、僕らがもっともっと幸せになるために、より強くなるために与えられた試練なのです。
決して忌むべきものではなく、むしろありがたい、人生の輝かしいゴールへ向かうための喜びなのかもしれません。
「そんなこと言われたって、よくわからないよ」とあなたは言うかもしれません。
たしかに連ねた言葉だけでは、あなたの心は動かないかもしれない。
そんな人のために、この世界には映画という素晴らしい表現があります。
クリストファー・ノーラン監督のバットマン3部作は、大人こそが観るべき「心の物語」です。
今ならNETFLIXで全作観られるので、ぜひ通しで観てみるといいでしょう。
頭の中でぐるぐる回るだけの言葉の真意が、心の奥にすっと入ってくるかもしれません。
そしてもしかしたら、暗い気持ちに支配されたあなたにもっとも必要なのは、映画を3本観るほどの「一見無駄なのんびりとした時間」を用意することかもしれません。
映画の中で執事アルフレッドは、挫折に沈む主人公に言います。
「人はなぜ落ちるのでしょう?這い上がるためです。私は見放しません、決して」
あなたを決して見放さない誰かが、あなたを必ず見守っているのですよ。