「人の相談に乗る」ことで食ってくことにしたの。
食っていくためには、お金をもらわなくちゃならない。
お金をもらうためには、お客さんに来てもらわないとならない。
お客さんに来てもらうためには、告知と営業をしなくちゃならない。
告知と営業をするためには、やる内容や肩書きを決めなくちゃならない。
肩書き?なんだそれ?
そもそもボクは何になりたいんだ?
カウンセラー?
セラピスト?
コンサルタント?
コーチング?
いや、どれもよくわかんないし、カタカナには違和感しか感じないわ(笑)。
たぶんどれとも違うんだろうなあ。
でもやっぱり「冷やし中華はじめました。」みたいに、わかりやすく張り紙出さないとお客さん来ないよなあ。
どうしよう?
うーん……、まあいいや、とりあえずほっとこう。そのうちなんか勝手に決まるベ。
肩書きはともかく、内容は決めないといけないよな。何をするのかわからないのにお金払えないもんな。
内容?
ボクが話すの?
なんか教えるの?
導くの?
話してもらうの?
えーわかんねー!
なんか勝手にうまいようにいくとしか思えないし、そうとしか言えん!
肩書きも内容も、今すぐ無理やり決めることはできるけど、それがうまくいかないことだけはわかってるわい。
バシッと勝手に決まるまでほっとこう。
なんて感じでテキトーに映画見たり、海を散歩したり、好きなことやってたら、ある人から連絡が来たの。
会ったこともないけど、何のつてもないけど、ブログ読んで相談に乗ってもらいたいと思ったので、お金払うんで、お願いしますって。
今はお金もらわないで友人知人を中心に無料で相談に乗ってたんだけど、まあお金くれると言うんだからもらっとこうか。
ええと、いくらもらえばいいのかしら?
何をどれだけやって、いくらもらうのが相場なの?
わかんねー、そもそも相場なんてあるの?
うん、オッケー、なんか決まった。根拠ないけどこの額でいいべ。
ホントはもっともっと、100万円くらいの価値があるとは思ってるけど、それがぜんぶ伝わるとは限らないし、何にでも慣れが必要だから、とりあえずモニター価格とかいって半額にしとこうかな。
ええと、内容はどうすっぺ?
まずはメールでいろいろ聴いていろいろ細部を知っておいた方がいいんだよな、それはこの数ヶ月でいろんな人とやってわかったよ。
スカイプでもいいけど、まずは1回顔を合わせてないとダメだよな。
あれもしよう。
うん、これもしよう。
あらら、内容も決まったわ。
ともあれ、大好きなアン・ハサウェイとデニーロが共演する映画が公開されたから観にいこう。
うわー!デニーロじいさんサイコーやがな!
生きてるだけで究極の心のカウンセラーやがな!
で、デニーロ言ったよね。
「ボクはみんなのおじさんじゃないか」
___everybody’s uncle.
おおおお、これだ!
みんなのおじさんだ!
カウンセラーだかコンサルタントだかはよくわかんないけど、
親身になって話を聞いて理解して、
上からアドバイスするんじゃなくて、
なんか一緒にいい感じになる方法を考えて、
ときにはバシッとカッコいいこと言って、
でも基本的にはニコニコしながら話聞くだけで、
自分も相手も楽ちんになっちゃうやさしいパートナー、
そんな「みんなのおじさん」になりたいんだわー!
よし、これでいこう。
意味通じないかもしれないけど、そんなんどうでもいい!
ボクは今日から「みんなのおじさん」や!
あらら、なんもしてないのに、決まったわ。
肩書きも、内容も、金額も、やり方も、ぜーんぶ勝手に出てきたわ。
しかも気づいたら、すでに数人のお客さん相手にしてお金もらってたわ。
もう「人の相談に乗る」ことで食ってたわ。
なーんも決めてないのに、ぜんぶ勝手にはじまってたわ。
いつの間にか、なりたいものになってたわ。
ということで、あなたが最高のあなたでいられるためのお手伝いをする「みんなのおじさん」はじめました。