梅雨長っっっっっ!
って、昨年が異様に短かっただけで、例年とそんなに変わらないらしいけども。
夏への期待度が高すぎて、日々連なる雨天曇天にモヤモヤする毎日。
だって去年だったらすでに、ふもとっぱらと長瀞にキャンプ行ってるし、砂浜でビール飲んで昼寝して、今年はオートバイで信州とかブンブン走りまわってるはずだったんだぜ?
そういう夏の夢が停滞しまくってるので、子ども会やら何やらで忙しい家人を無理やり飲みに連れまわしたり、お友だちとごはん食べたり飲みにいったり、かまってかまって〜つって遊んでもらって、どんより空にべたつく日常をやり過ごしているのだけれど。
長雨の夜長に、『バガボンド』を読み返してたんだけど、何度読んでも唸るねえ。ほおお。うむむ。ははあ。ふおお。底が知れん!
以前読んだときに感銘を受けたたいせつなことを忘れてしまって、あらためて打ち震えるというのもあるし、前回までには気づかなかったことを唐突に悟って肌が粟立つこともある。
こんなもん連載で書いてりゃそりゃ消耗しますわ。画だけじゃない、人物造形だけじゃない、物語だけじゃない、思想だけじゃない、あらゆる側面においてこれだけの完成度とオリジナリティを発揮してるんだもの。
今回また打ち震えたのは、柳生石舟斎が武蔵に言った
「お前は、無限じゃろう?」
という言葉。
「考えれば考えるほど、見よう見ようと目を凝らすほど、答えは見えなくなる。見つめても見えないなら、目を閉じろ。どうじゃ——」の後に続くんだけどね。
「お前は、無限じゃろう?」
このシーンを読みながら、おいらも目を閉じてみたの。そしたら、本当に、あら、無限じゃないのよーって。
どういうことだろう?って想像をめぐらせてもダメだよ。だって、考えるのやめろって言ってんだから。
すっぽんぽんに忘れて、あらゆるものから解き放たれてみーって言ってんだから。
あと、平野啓一郎の『「カッコいい」とは何か』抜群にオモシロい。
だから、〈カッコいい〉を掘りさげるというのは、どう生きるか?っていう哲学に繋がるもんで、そりゃオモシロいわ。
〈分人〉という概念がボクらの狭い自己や自意識を解き放ってくれたように、〈カッコいい〉を知ることは、世界の選択肢を広げてくれるよ。
いつよ?八月?
Insta360 one Xで撮影した未編集動画も溜まってるんだけど、もう屋内はいいやー外に出ようー!どこいくかー!