Moneyforward1

最近はMacで使える資産管理アプリやWebサービスが増えてきて、どれを使えばいいか迷ってしまう。これまで評判のツールをいくつか試してきたので、中でも便利だった3つのアプリを紹介します。

どれも機能的に一長一短だけど、家計簿をつける目的や個人の生活スタイルによって選ぶツールは変わってくるだろうから、それぞれを比較してみると参考になるかもしれない。

1.とにかく高機能な「iCompta」

ICompta

「iCompta」はMac・iPhone・iPadで使える高機能な資産管理アプリ。複数の金融機関、家族のそれぞれの財布、ローンやクレジットカードなどの負債など、すべてのお金を細かく管理できる。

支出や収入のカテゴリーも好きなようにカスタマイズできるので、お金の使い方を完全に把握できる。

とにかく高機能なので、管理をきっちりしたいフリーランスの人などには向いていると思うが、ざっくりと家計を把握したい僕のような人間には使い勝手が悪く敷居が高い。Mac版もiOS版も毎日使うアプリとしては使いやすいとは言えず、アプリ自体が高価なのも難点。

家計簿は、その週や月にいくら使ったのかを振りかえることが重要なポイントだが、そのへんのまとめが見にくいのは僕にとっては致命的で、使うことをやめてしまった。

もちろんMacとiPhoneで同期できるので、家人にも使ってもらっていたのだが、使いにくくて苦労しているようだった。

詳しくは以下の記事が参考になるだろう。繰り返すが、一円単位できっちりお金を管理したい人にとっては今のところこのアプリが一番だ。

▶ 資産管理アプリ iCompta を本気で使いこなそう! その1. iCompta でできること! | No Second Life.

良いところ

  • すべてのお金を一円単位できっちり管理できる。
  • 自分好みに詳細をカスタマイズできる。

微妙なところ

  • 英語で使いにくい。
  • 高機能で複雑すぎて使いにくい。
  • けっこう高い。
  • 見にくい。

オススメの人

  • 個人事業主・フリーランスの人
  • きっちり一円単位でお金を管理したい人

「Bookeep」は、ファイナンシャルアカデミーというマネースクールが監修しているWebサービス。データはクラウドにあり、Macではブラウザから、iOSデバイスではアプリからアクセスする。

iComptaとの最大の違いはその操作性の良さ。一般的なユーザーをターゲットにしているので、サイトもアプリも見やすくてわかりやすい。

家族それぞれの財布を登録しておけば、誰がいくら使って、家全体の資産はいくらで、と支出と収入をわかりやすく管理できる。予算を設定できるので、その都度それぞれのカテゴリー(食費とか雑費とか)であといくら使えるのかが一目でわかるのがとても便利。

詳しくは以下の記事にまとめたので参考になるだろう。

▶ お金を楽しく貯めよう!ソーシャル家計簿『bookeep 』を使うべき9つの理由。 | KLOCKWORKs.

良いところ

  • ブラウザもアプリも操作画面がシンプルで使いやすい。
  • カテゴリーなどの設定が自由にできる。
  • 予算を設定して、今月あといくら使えるかが一目でわかる。
  • 家族で使える。
  • FacebookやTwitterにシェアできる。

微妙なところ

  • データがクラウドにあるのでサーバーダウンや情報漏洩の心配が残る。
  • 1ヶ月単位でしか家計簿を見返せない。

オススメの人

  • 毎月の予算をしっかり守りたい人
  • 家族の収支を把握したい人

 

3.銀行やカードの収支も自動の「マネーフォワード」

Moneyforward

「マネーフォワード」も、ブラウザやiOSアプリから使えるWebサービス。最大の特徴は、銀行やクレジットカード会社などの金融機関や、使っている携帯電話会社などのオンラインサービスと連携できるところだ。

銀行の自動引き落としや振込、クレジットカードでの支払い、携帯代の内訳などがすべて、自動で入力されるのは本当に便利。今までそれぞれのオンラインサービスにログインして手動で入力していた収支がいつでも最新になっているのはスゴイ!

サイトやアプリのUI(見た目)や操作性も素晴らしく、とても使いやすい。こちらも1ヶ月単位でしか家計簿を振りかえることができないが、一覧が見やすいので使えてしまう。

難点は設定とカスタマイズの拡張性が乏しいこと。支出や収入のカテゴリー(例・食費>外食)はあらかじめ用意されたものしか使えない。

【追記】収支のカテゴリーに自分の好きな項目を追加できるようになりました。

また家にあるお金や財布の中身などの支出元を指定できないので、たとえば財布に¥10,000入っていたとして、¥2,000使ったから残りは¥8,000という収支管理ができない。つまり連携しているオンラインサービスの収支や残金は一目でわかるものの、持っている現金の資産管理はできないのだ。

管理するのは、いくら使って、いくらもらったのか、という収支の流れだけで、残金の計算は自分でやりなさいよ、ということなので、最初は不便だなあと感じたのだが、よく考えてみれば、僕が家計簿に求めるのは、その月にいくら使っていくらもらったのかという収支を把握できればいいわけで、問題ないことがわかってきた。

設定した金額以上のお金が口座から引き落とされたときや、一週間の家計簿のまとめがメールで届くのも、お金を大切にする気持ちに繋がって親切だ。

詳しくは以下の記事が参考になるだろう。

▶ 複数銀行口座・クレジットカード・証券・ANAポイントなどを全て一括管理できるウェブサービス「マネーフォワード」がアツイ!! | Last Day. jp.

良いところ

  • 金融サービスと自動連携してくれる。
  • 操作の見やすさや使いやすさはダントツ。
  • 運営会社に「やる気」が見えるので今後に期待できる。
  • 出金や家計簿の週まとめメールが届く。

微妙なところ

  • カテゴリーなどの設定ができない。
  • 支出元を設定できないので、現金の管理ができない。

オススメの人

  • クレジットカードを多用する人
  • 金融機関の収支が多い人

 

現在僕が使っているのは「マネーフォワード」

Accounting Accounting / 401(K) 2013
一円単位できっちりと資産管理をしたい人には「iCompta」が最適だが、やはり操作性に難があり、価格も高いので、一般の人にはあまりオススメできない。

設定した予算に沿って、計画的なお金の使い方をしたい人は「Bookeep」。Amazonで買い物をすることが多かったり、金融機関での収支が盛んな人は「マネーフォワード」が適しているかもしれない。

個人的には、総合力で評価して「マネーフォワード」を使っているが、「マネールック」というサービスも同じような機能らしいので気になっている。両者を試した人がいたら教えてくださいね。

無駄な支出を減らして、ステキなことにお金を使いましょうね!