『39歳の夢を叶えるために、僕はこの夏独り旅に出る。』に書いたように、来週からオートバイで独り旅に出ます。
本当は一ヶ月くらいかけて日本縦断とかやってみたいけど、家では病弱な家内が三人の子どもたちを世話しているので、そんなに家を空けるわけにはいかず、とりあえず一週間くらいノープランで出かけてきます。
仕事はどうするのかって?
そういうことを独りでじっくり考えるために、山に籠もるんです。
やったことがある人はわかると思うけど、ソロキャンプツーリングの道具一式を揃えるのには、かなりのお金がかかりました。こういう道具って、何度も経験しながら徐々に必要なものを買いそろえていくものなのかもしれないんだけど、僕の場合は一気にすべて揃えてしまいましたから。理解のある家内に心から感謝しています。
そうそう、忘れちゃいけないのが、上記の記事でAmazonの欲しいものリストを公開したところ、たくさんの商品を送っていただくことができました。Amazonのシステムで、それぞれの送り主がわからないのでお礼を伝えることができていないのですが、この場を借りて感謝の意をおくりたいと思います。本当にありがとうございました。
というか、送ってくれた皆さん、個別にメッセージいただけないでしょうか。本当に嬉しかったので、ぜひ教えてくださいな。
家族で暮らしていると、完全に独りの時間というのはほとんどありません。今は会社を休んでいるので平日の昼間はわりと自由ですが、住み慣れた家に引きこもっていると、心に渦巻くのは漠然とした不安や焦燥、恐怖といった負の感情ばかりです。
具体的に建設的に、自分や家族の将来のことを考えようとするのですが、日常の中の孤独はそうさせてくれません。考えるのが怖いから、けっきょく小説や映画などの虚構に逃げてしまう。それは休養と呼べるのかもしれないけれど、いつまでも休んでいるわけにはいかない。時間が経てば経つほど、自己嫌悪は増大していく。
だから、旅に出るんです。それはあまりに安易な発想かもしれないけれど、愛する家族も知り合いも誰もいないところへいって、僕が本当にしたいことって何なんだろう?って考えてくるつもりです。
「自分探し」って言葉、悩める思春期みたいでダサいですよね。でもしょうがないんです。いい歳して自分を見失ってしまったんで、自分を探しに行ってきます。
先日、岡部明美さんの『もどっておいで私の元気!―気づきのノート』を読んでいたら、唐突にぶわっと涙があふれてきました。
「今、どんな気持ち? 今、何を感じているの? 本当はどうしたいの?」
元気だった頃なら、ここまで心に響かなかったことでしょう。でも今の僕には心のずっと奥の方まで響き渡りました。家内も泣いていました。だって僕は、自分自身が本当はどうしたいのかを見失っていたから。そして、本当にしたいことをしてもいいのかもしれない、と思えたから。
いってきます。帰ってきたら、たくさん笑えるように。