お正月は楽しいし、区切りがいいので、新年の抱負や目標を立てる人が多いでしょう。
でもある調査によると、新年の目標の92%は達成できないんだって。ほとんどが最初の一ヶ月、あるいは一週間であきらめちゃう。
参照:同じ過ちを毎年繰り返すな「新年の誓い・抱負の92%は失敗に終わる。」|リーディング&カンパニー株式会社
ちょっとわかるよねそれ。家でゆっくり将来を考えているときは「はじまり」の喜びに満ちあふれてるけど、会社に行った瞬間現実に引き戻されて、一週間もすれば昨年末と同じような殺伐に襲われる。
ロケットスタートをして半年後に地に墜ちた昨年の僕
2014年1月。僕は近い将来のいくつかの目標をたくさんの具体的なタスクに変換して、まさにロケットのようなスタートを決めた。
毎朝四時に起きて出勤前に仕事をして、会社では誰よりも大きな声で挨拶をして笑顔を絶やさず積極的に仕事をこなし、帰宅後は家事育児と自分の仕事をした。夜ベッドに倒れこむまで全力で走り抜けた。
毎日の達成感と満足感を味わいながら、少しずつだけど結果も出てきた。
けれど結果と反比例するように気力は失われていく。綿密にこしらえた独自のタスク管理システムがあるから、毎日のルーチンやタスクはそれなりにこなすことができる。
心はカツカツなのに、身体は通常どおりバリバリ仕事をこなしていく。それがつづくとどうなるか?
僕はある日とつぜん涙が止まらなくなって、それ以来会社に行くことができなくなった。
テンションを下げて、身の丈を知って、ゆっくり歩き出す
新年にあまりにも高いハードルを設定すると、一週間から一ヶ月で破綻してしまう人が多い。それはそれでいいのだ。
自分の気力や体力が高い目標にそぐわないことを無意識に悟って、「やっぱやーめた!」といって諦めてしまうことは、心身に自己防衛本能が働いているのかもしれない。
いきなりエベレスト登れないですからね、まずは高尾山から。
お正月のハッピーな気分にテンションが上がっちゃうかもしれないけど、一年の計を決めるときは、気持ちを沈めて、自分にできることとできないことをしっかり見つめて、毎日苦もなく淡々とできることを選びたいものです。
そんな僕の今年の抱負は「ぼちぼちスタートからの鼻歌まじりのさんぽ」です。
ひそかにいくつかの小さな目標を立ててはいますが、今年の終わりに、お正月と同じような気分でフンフン鼻歌を唄っていられたら、こんなしあわせなことはありゃしません。いい年にしましょうね。