朝起きると、隣に不安が寝てる。
愛する娘と僕の間に、目に見えない漠然とした不安が横たわっている。
本当は誰もが不安と共に起きているんだけど、忙しない現代社会に麻痺した僕らはそれに気づかない。
不安になるときというのはだいたい3パターンに分かれる。
- 心身が覚醒していないとき
- 「足りない」と思うとき
- 自尊心が傷つけられそうなとき
朝はテンションが低い。
まず身体が覚醒していないし、頭もぼんやりしてる。野生の記憶で、人間だってそんなときは不安になる。敵に殺されないように不安になって、危険を回避しようとするのだ。
だから運動をして身体を覚醒させる。挨拶や会話をして脳をしゃきっとさせる。
それでもダメなときは、音楽が一番いい。
今日は、シャッフルで流していたiPhoneから、いつ誰が入れたのかわからないサミー・ヘイガーの曲がいきなり流れだして、なぜか一気にテンションが上がって、ニヤニヤしてしまった。80年代のアメリカンロックは、善し悪しは別として、上がる(笑)。
僕が日常でぼんやりとした不安を感じるときは、たいてい「足りない」と思っている。
時間が足りない。お金が足りない。PVが足りない。将来へのリスクヘッジが足りない。
足りないところばかり見ていると不安になるのは当たり前だから、満ち足りているところを考えてみる。
時間はたっぷりある。生活できるお金もある。PVだって、将来を考える頭と時間と知識だって、僕はなんだって持ってる。
足りないと思うものだって、まだ取りにいってないだけで、本当は持ってる。
大事な面接があったり、大勢の人の前で話す機会があったり、ヘマをしてはいけない場面を控えると、僕らは不安になる。
失敗をして「自尊心が傷つくのが怖い」からだ。
そういうときはたいてい、普段以上の自分を見せようとしている。だから深呼吸して、等身大の自分を斜め後ろの方から眺めてみる。たかがこんな自分と思うと、されどこんな自分と思う。背伸びする必要はないなと思う。
そうすると、失敗してもいいか、って気になってくる。
不安は生きるために必要な感情だ。
不安を無理やり追いやってばかりいると、自分が何を感じているのかもわからなくなってしまう。
不安ともほどほどにつきあっていくのがいい。