ここ数ヶ月、ダイソンっていう欧米野郎と壮絶な闘いを繰り広げてたのよオレ。

このコードレス掃除機、2年くらい前にたしか5万円くらいで買ったんだと思うんだけど、最近調子が良くなかったのね。なんか吸い込みは弱いし、強モードにするとウワンウワンなって止まっちゃったり。

ヘッドのお手入れとか高いくせにメンドクセーなーとは最初から思ってたんだけど、ついにぶっ壊れやがったかと!家電のAppleみたいなデカイ顔してるくせにもう使いもんにならねえのかと!羽根のないドライヤー作る前にやることあるだろうよと!まあ、おいちゃんプンプンしてたんです。

それでもある日、寝室の掃除をしているときにひさしぶりにモーターヘッドの掃除をしたら、いつもゴミや毛が溜まるくるくるの奥のパイプ状のところにすんげーゴミやホコリが溜まってて、もはや壁になって通り道をふさいでるわけ。

これはさすがに吸引力も落ちるなあスマンスマンと、なぜかポケットに入ってたOPINELのナイフでゴソゴソほじくったら出るわ出るわ、いくらでも出てくるの。ウッチャンが「どんなにキレイな女性でも一週間便秘だって言われたらその人全部がうんこに見える」って言ってたのを思い出しながら、ゴソゴソほじくりましたよ。

そしたら勢いづいて、本体のほうもじっくり見てみたら、「話そう。買う前も、買った後も」なんて書いたシールが貼ってあるのを見つけたんですね。

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なるほどそうか、ダイソン君ていうのは高価な代わりにアフターケアもしっかりしてるのがウリだったな。自分でもブログに書いたのに忘れてたわ。ってことでダイソンのホームページ覗いたら、すんげー親切かつ細かくお手入れ方法が書いてあるじゃないのよ。

しかも冷静に読んでみると、そんなにメンドクサくないというか、定期的にちゃんとお手入れしてれば楽ちんに使えるんですねやっぱり。

つまり、モーターヘッドにゴミが溜まったなーっと思ったらちゃちゃっと掃除して、一ヶ月に一回フィルターをささっと水洗いして、くらいのことをやるだけで、掃除機パックとか使ってわずらわしいコード引っぱりながら重いのをがんばって使うような掃除機なんかより、やっぱりぜんぜん便利なわけですよ。

竜さん猛烈に反省しましたね。ああ、またかと。だいたい悪いのはオレだなと。相手や他人や社会のせいにするとき、だいたい間違ってるのは自分のそもそもの考え方だとか偉そうに人に言うくせに、またオレかよと。

そんで、これっていわゆるひとつの「自分と向きあう」のと同じだったりするなーなんてことを思ったんですよ。

ダイソン君は毎日健気にウィンウィン言いながらがんばって働いてくれていたわけですよ。来る日も来る日もおじさんの足の裏から出るアカやチビたちの泥んこを吸ってくれてたところへ、ふわふわ毛皮をまとった猫ちゃんがやってきたから、もうそこらじゅう毛だらけで、ダイソン君の仕事も倍以上に増えたことでしょうよ。

それでも竜さんはろくにお手入れもしてくれない。それどころか心の裡で「おまえは高価なくせに役に立たないロクデナシだな!」なんて思ってるのが、ハンドルから伝わってくるじゃないの。なんてヒドイオヤジ!

そんなダイソン君だけじゃなくて、人間だって、お手入れが必要なんだよね。お手入れというか、ケアっていうか、自分自身に「どうよ最近?大丈夫?」っつって気にしてあげることがさ。

ボクなんかはそれもう日課にしてますよ。 朝起きたらまずは自分の真ん中に戻る。朝っていうのはお寝ぼけ野郎だから、脳みそが「不安」っていうのをボヤーッと撒き散らすことで、死なないようにしてるんですよ。だからそれを押しのけて、自分の真ん中に戻る。 それから、「どうよ今日は?何したいのよ?」って直感に聞くのね。

あるいは、気持ちのいい昼さがりに独りでビーチへいって、よだれたらしながらボケーッと空や海を眺めるの。そしたら気になることとか決めなきゃいけないこととか勝手に出てきて、勝手に答えがぺろんて出てくる。自分のパイプに詰まってたゴミをゴソゴソほじくって、全部出しちゃうんですわ。

ダイソン君も、ちょっとした「お手入れ」を怠らなければいつまでも元気に働いてくれるだもん。人間だって、そういうケアっていうか、コツがあるんだと思いますよ。

あらら、ダイソン君の悪口を言おうと思って書きはじめたのに、なんだかいいこと言っちゃったな。そうなっちゃうんだもんな。しょうがねえな。ほんじゃまたー!