誰に強制されたわけでもない、自分で決めたスケジュールの罠。【鬱日記6】

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僕の日課はこうだ。

平日は毎朝四時に起きて、将来の夢や今週の目標、今日のタスクなどをチェックしながら、白湯と糖質コントロールした軽めの朝食を取り、すぐにブログを書く。その日の記事をチェックして更新したら、本を読んで、少し休憩して、筋トレして、ランニングに出る。海辺を走って帰ってくると、シャワーを浴びて、起きてきた家族と談笑して、すぐに出勤する。

会社業務は八時半にはじまって、五時半には終わる。家庭の事情で基本的には残業がないありがたい契約をさせてもらっているのだが、去年から異動した事務配車業務は、まったく僕に向いていなかった。

給料は変わらないが、立場としては今まで先輩や同僚だった仲間に指示を出すポジション。経営陣と現場を繋ぐ中間管理職であり、直接取引先と仕事の交渉をする営業であり、実質的に会社を動かす配車係でもある。

仕事に対する責任とストレスは激増したが、それなりに達成感もあるし、何より定時に帰らせてもらえるのは助かる。僕は精いっぱい会社業務をまっとうしていたつもりだ。

帰ってからは幼い子どもたちをお風呂に入れて、夕飯を食べたら、すぐに日次レビュー。今日の振り返りと反省をまとめて、夜のブログを書く。ブログまわりの環境設定や調整、広告やテーマのカスタマイズなど、記事執筆以外にも雑務はあるので、そういうのも夜にこなす。セミナーや勉強会で学んだことをまとめて、実生活に活かすために自分用のレポートを作成したり、成長に必要な書籍を読んだり、友人や仕事の関係者とネットでやり取りをしたりしていると、すぐに寝る時間になってしまう。

朝起きてから夜寝るまで、休憩は朝のブログ執筆後の二十分と、昼休みのみ。けれど昼休みには同僚たちと同じ部屋で、会社に対する(なかば僕に対する)愚痴や文句を聞かなければならないので、仕事中は一切息抜きができない。家族と話をするのは朝の忙しない時間帯と、夕飯時のみだが、家族と食卓を囲めないお父さんたちなんて、そこらじゅうに掃いて捨てるほどいるのだ。僕は恵まれている。

それに金曜日の夜は仕事をしない。夕飯時からビールを呑んで、子どもたちを早くに寝かしつけて、家内とゆっくりお酒をかたむけたりもする。

土曜日はフリー。家族で買い物へ出かけたり、遊びにいったりしてリフレッシュ。あるいはイベントやセミナーに参加したり、仲間と遊びにいくこともある。日曜日は朝からブログを書いたり、仕事をする日。

ほら、完璧な一週間じゃない?

平日は休みなしだけど、毎日が充実している。酒もほとんど呑まず、テレビも見ない。趣味はブログで娯楽は働くこと。ひたすら猛烈に前進あるのみだ。でも週末はきちんとリフレッシュしている。家族との時間もあるし、日曜は大好きなブログを書けるんだから。

そう、計画は完璧なはずだった。しかもすべてのスケジュールは、僕が綿密に練り上げたものなのだから。誰に強制されたわけでもない、僕が成長し、幸せな人生を送るための、最高の計画なはずだったのだ。

今思えば、その、誰にも強制されたわけじゃない、自分で決めたこと、というところにこそ、僕がパンクしてしまった原因があったのだけれど。

つづく。

▶ 僕はうつ病になったわけじゃない。精神疾患ではなく精神疲労。【鬱日記7】