happy family portrait having fun
happy family portrait having fun / Luxt Design
「一週間でもっとも哀しいと感じるのは日曜日である」という研究結果があるそうだ。

なるほどたしかに、笑点やらサザエさんやらちびまる子ちゃんやらが始まると、もうお休みも終わりか、とガッカリするのはいつの時代も変わらない。

週末をより幸福に楽しむためのヒント(そして、平日も週末みたいに楽しくする方法) : ライフハッカー[日本版]』という記事に、日曜日の夕方や月曜日の朝をハッピーにするための方法が書かれていたので、自分なりにまとめてみた。

週末に好きなことばかりやっているとハッピーになれない。

土日くらいは好きなものを食べて呑みたいだけ呑んで眠りたいだけ眠って、好きなことを好きなだけやれば、忙しない平日のストレスも解消されるだろうと思うのだが、実際はそうではないらしい。

むしろ好きなことだけやっていたら、身体にも心にも悪影響が出てしまう。

なぜなら僕らは、自分が何をしたら幸せになるのかを忘れてしまっているので、「好きなこと」ではなく「簡単なこと」ばかりやってしまうからだ。自分が本当に楽しいと感じることではなく、楽なことばかりやってしまうのだ。

「簡単で便利で習慣的なもの」の罠

A glass of wine for the night
A glass of wine for the night / niseag03
本を読んだほうが気持ちも上がるし、新しい知識を得る満足感が味わえるのに、なんか面倒だからとなんとなくテレビを眺めてしまう。

誰かとゴハンを食べに出かけて話に花を咲かせたほうが楽しいのに、疲れてしまうからと独りで酒を呑んでしまう。

ほろ酔いのいいところでやめておけば明日も有意義に使えるとわかっているのに、どうでもいいやとずるずる呑みつづけてしまう。

ギターの練習をすると楽しいのに、めんどくさいからやらない。

僕らは、週末の自由な時間に「好きなこと」をやっていると思いこんでいるが、本当はそれは勘違いで、「簡単で、便利で、習慣的なもの」のために費やしてしまっているのだ。

米国心理学会によると、ストレス解消にもっとも効果的なのは、スポーツ、読書、音楽鑑賞、友達や家族とすごす、散歩、瞑想、ヨガ、創造的な趣味などであり、効果が低いのは、ギャンブル、買い物、喫煙、飲食、テレビゲーム、ネットサーフィンなどであるという結果が出て着るそうだ。

ある程度の労力が必要な能動的な行為ほどストレス解消に役立ち、簡単で便利で習慣的な行為ほど役に立たないのだ。

独りですごしてはいけない。

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IMG_4460 / jsmjr
平日が忙しくて疲れが溜まっていると、週末は誰とも会わずにのんびり過ごして疲労を回復させようとすることが多いけれど、なるべく人に会ったほうがいいらしい。

週末を友人や家族と過ごすことで、人々と交わる時間が増えることで、確実に幸福度は高まるのだ。

人と会えばそれだけ気疲れが増してしまうかもしれないが、人間は忙しいときに幸せをより強く感じるという結果も出ていて、のんびり過ごすことが幸せであるとは限らないのだ。

たった数十分でも友人と楽しい時間を過ごし、夜はたっぷり睡眠を取れば、気持ちも安らいでしっかり疲労が取れるだろう。

週末こそ自分を磨く習慣を取り入れる。

Shonan surfin_11
Shonan surfin_11 / ajari
自分の成長を実感できることは、人生の大きな幸せのひとつだ。

せっかくの休日に何かの練習をしたりハードワークをこなすのはストレスかもしれないが、継続すればそれは達成感と満足感という幸せを運んでくれる。

土曜の夕方に三十分ギターの練習をするとか、一時間だけ親指シフトの練習をするとか、筋トレをしたり水泳をしたり、楽しみながら自分を磨くと、日曜日の夜に充足した気持ちで眠りにつくことができる。

月曜日も金曜日も同じ一日。

僕らは月曜日の朝には憂鬱になり、金曜日の夜にははしゃいでしまうけど、実際には月曜日がそれほど悪い日ではなく、金曜日はそれほど良い日でないことが調査からわかっているそうだ。

僕らは、月曜日の朝や金曜日の夜に実際に感じることよりも、その日に自分が感じると予測したことを信じてしまうから、ブルーマンデイやハッピーフライデイが産まれてしまうのだ。

月曜日の朝をハッピーに迎えるための秘訣。

Happy
Happy / John-Morgan
週末だからといってその瞬間の欲望の赴くままに過ごしてしまうと、月曜日の朝に重い気持ちになってしまう。

それよりは、週末であっても、無理なくこなせる労働を含めた、ある程度の計画どおりに生活したほうがいい。

家の管理や家族のために自分ができることを三十分やるだとか、ギターの課題曲の練習を三十分だとか、レシピを調べて新しい料理に挑戦してみるだとか、土曜日のランチを家族や友人たちとゆっくり食べるだとか、夜には必ず映画を一本観るだとか、日曜日の午前中はいつもと違う道を散歩するだとか。

疲れているからとダラダラすごしてしまって、いつの間にか週末が終わっていた、なんていうのは最悪だ。それよりは、心身ともにぐだぐだに疲れきってしまっているときであっても、計画的に、能動的に休息を取ると、日曜日の夜に落ちこむことがない。

土曜日の朝に「よし!今日は夜まで徹底的にダラダラするぞ!」と決めて、ベッドにiPadやチョコレートクッキーやコミックを持ちこんでしまうのもまた、人生の幸せのひとつだから。

さあ今週もハッピーに笑って笑って。

ウォーク・ドント・ラン。走りつづけることはできないよね、歩くんだよ、今日も、明日も、明後日も。 | CLOCK LIFE


二日酔いの境界線は、ターメリックの香り。 | CLOCK LIFE