僕らは、しあわせになるために生まれてきた。それは間違いのないことだ。
だけどあなたは、自分がしあわせになるための方法を知っているだろうか。そもそも、あなたのしあわせとは具体的に何だろうか。
僕は三十代後半だが、恥ずかしながらつい最近までそれがわかっていなかった。
もう一度言おう。僕らは、しあわせになるために生まれてきた。そのために、今すぐできることは何なのだろうか。
月間160万PVを誇るプロブロガーであり作家の立花岳志さんの著書「ノマドワーカーという生き方」から学び、僕が実践している「夢を現実に変えるための8つのステップ」を紹介しよう。
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1.「しあわせのかたち」僕は何をしたいのか?
Family Smiles / eric.surfdude
夢を見ることができるなら、それは実現できるんだ。いつだって忘れないでほしい。何もかも全て一匹のねずみから始まったということを。(ウォルト・ディズニー)
すべての始まりは、夢を見ることだ。自分がやりたいこと、就きたい仕事、住みたい場所、家、家族、友人、財産といった理想的な姿を具体的に想像し、書き出すことで、自分の「しあわせのかたち」が見えてくる。書き出さない夢は、眠っている間に見る夢と同じで、明日の朝には忘れてしまう。
ミッション
まず、人生や仕事における大きな使命、あるいはテーマを定めよう。
「すべての日本人が誇りを持って元気に生きられるようになるためのサポートを言葉を通して行う」
というのが、著者である立花さんのミッションだ。
2.「5ヶ年計画」夢を描く。
First Wave / eric.surfdude
- 人生の六本の柱「仕事」「家庭」「教養」「財産」「趣味」「健康」に沿って5年後になっていたい自分の姿を書き出す。
- 想像力を妥協しないで、めいっぱい欲張りな夢を描く。
- 役者やスポーツ選手、作家など、自分の理想の人物を思い浮かべて、ひとりずつ「どんなところが理想なのか」を書き出す。その理想が、自分がなりたいところになる。
5年後の「夢」は毎朝見返す。
立花さんは、書き出した「夢」をプリントアウトして(A4にびっしり3ページ!)毎朝必ず見返しているそうだ。
3.「年間計画」夢を目標に変える。
st george island, fl / CindyWalkerPhotography
5年後の自分になるために、今年中にやらなければならないことを書き出す。
5ヶ年計画と同様に、人生の六本の柱に沿って、5年後の自分になるためには、1年後までに何を達成していなければいけないかを書いていこう。
中には勢いで夢に書いてしまったものの、到底現実的には不可能だと思えるものもあるだろう。たった一度の人生なのだから、できるだけ5ヶ年計画を尊重したいところだが、無理な夢は潔く削除してしまおう。そうしないと、5年後の自分と1年後の自分の間に矛盾が生じて、毎日見返したときに脳がその違和感を検知して夢を見るのが楽しくなくなってしまう。
FCバルセロナに入団する江ノ島をまるごと購入するウォーキング・デッドに出演する
4.「3ヶ月計画」「月次計画」目標をより現実的に。
Smile / Richard M.
大いなる夢を描き、その夢を目標に変えたら、目標をより現実的にするのがこのステップだ。このへんから厳しい「現実」との摩擦が発生するので、前の3ヶ月計画、前月の反省を盛り込んで、修正や微調整をしていく必要が出てくる。
5.「週次計画」夢を日常に。
Hi Nephew. You funny. / Keoni Cabral
すべての時間を自由に使うことができるノマドワーカーの立花さんは、ToodledoというWebサービスを使って分単位のタスク管理をしているそうだが、多くの人は会社や家庭の事情で完璧なスケジュールを組めないだろうから、より柔軟な管理が必要になるだろう。その辺を含めた僕独自の週次計画は別の記事で詳述したい。
※最近の立花さんは、クリエイティビティを重視した次のレベルへステップアップする過程で、ガチガチのタスク管理を見直しているそうだ。
▶ タスク管理止めました [日刊たち vol.91] | No Second Life
6.「日次計画」夢を叶えるために今日できること。
me, my mom, my sister / guy schmidt
7.「レビュー」何よりも大切な人生の振り返り。
Boys play on Dili beach / Kate B Dixon
5年後の夢から今日やることまでを導き出す人生の計画は重要だが、自分が計画通りに進んでいるのかを確認する作業も同じくらい大切だ。
ここでは本書を参考に僕がやっているレビューをざっと紹介する。
日次レビュー
- 今日やったこと(印象に残ったことを箇条書きで)
- 4行日記(事実・気づき・教訓・宣言)
- 身体ログ(朝の体温・体重・睡眠時間)
- 会社業務記録
- 五段階★評価(ブログ・エクササイズ・会社業務・メンタル・フィジカル)
週次レビュー
- 今週の出来事(一週間の各一日を1行で書き出す)
- 質問への回答(今週の大きな出来事トップ3・学んだこと・やるべきこと・誇れること・楽しかったこと他)
- 達成確認(ブログ更新本数・ブログ執筆日数・ランニング日数)
- 1行まとめ(ブログ・身体・会社業務)
- 五段階★評価(総合・ブログ・エクササイズ・会社業務・メンタル・フィジカル・収支他)
- 週次スタートのそれぞれの項目にできた「✓」とできなかった「×」記入
- ブログレビュー(更新記事・アクセス数・収益他)
年末に年次レビューが終わったら、元日に5ヶ年計画を更新する。前回作成した5ヶ年計画も保存しておくが、一年経って実現した夢や新しい夢、興味がなくなった夢などを考慮しながら、5年後の自分をアップデートする。
3ヶ月・月次・週次・日次も、レビューを参考に、前述した流れで新たに計画を書き出す。
レビューがしっかりできていれば、やるべきこととそうでないこと、やるべきことの優先順位などがクリアになっているので、スタートは労せず短時間に計画できるはずだ。
レビューやスタートは退屈なルーチンワークに堕落する傾向があるので、ひとつひとつをきちんと集中してやることが何よりも大切だ。
「睡眠」すべての基本は体調管理。
Sleeping family / andrewmalone
食事管理やエクササイズはもちろん、睡眠コントロールが最も重要だ。睡眠に関しては現在「8時間睡眠」を試行しているのでそちらの記事がわかりやすいかもしれない。
▶ 2013年に躍進するために僕はたっぷりと眠ることに決めた。
▶ 一ヶ月間「8時間睡眠」を試行して得た10の成功と3つの問題。
「完璧なタスク管理」デジタルツールを併用して。
Oops, Oh No! Henry shows the kids Kid Pix / Jennie Faber
計画の進捗状況、未来予測、毎日増え続ける新たな「やりたいこと」や「やるべきこと」などを考慮しながら、常に「ベストな選択肢」をとらえておくのは至難の業だが、デジタルツールを併用することで可能になる。むしろこれらのツールがなければ、複雑なタスク管理は不可能だろう。
ここでは本書やその他のタスク管理関連書を元に僕が使っているツールをざっと紹介する。
プロジェクト管理からタスク管理まで
OmniFocus 1.10.4(¥6,900) カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス 販売元: The Omni Group – The Omni Group(サイズ: 19.3 MB) 全てのバージョンの評価: (61件の評価)
僕にとっての「第二の脳」。日々のルーチンタスクから、ブログ記事やブログ環境のプロジェクト、人生を楽しむためのプランや将来やりたいことまで、すべてをこの1本で管理している。以前はToodledoなどいろいろ試してみたが、「やること」に関してはひとつのツールがしっくりくる。
5ヶ年計画から週次計画まで
Evernote 5.0.5(無料) カテゴリ: 仕事効率化 販売元: Evernote – Evernote(サイズ: 30.5 MB) 全てのバージョンの評価: (582件の評価)
説明はいらないだろう。ノートとして扱うテキストはすべてこのクラウドサービスで管理する。
日次レビュー
Day One 1.7.2(¥850) カテゴリ: ライフスタイル, 仕事効率化 販売元: Bloom Built, LLC – Bloom Built, LLC(サイズ: 9.6 MB) 全てのバージョンの評価: (200件の評価)
このアプリはカレンダー形式で日毎に管理できるので、日記や日次レビューに適している。
▶ 2012 Mac App of the Yearに選ばれたノートアプリ「DAY ONE」がさすがなところ6つ
睡眠ログ
Sleep Cycle alarm clock 4.1(¥85) カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス, ユーティリティ 販売元: Maciek Drejak Labs – Maciek Drejak Labs(サイズ: 21.2 MB) 全てのバージョンの評価: (13,190件の評価)
毎日の睡眠ログを取ったり、眠りの浅いレム睡眠時に気持ちよく起こしてくれるアラーム機能があるiPhoneアプリ。
子どもたちにこそ、伝えたい。
ここに書いたことは、本書の第四章におさめられている「セルフ・マネジメント」をまとめたものだ。直訳すれば「自己管理」。おおまかに「タスク管理」と呼ぶこともあるし、GTDも同系列にある概念だ。
これらはビジネスの世界から生まれた仕事術ではあるが、「しあわせのかたち」から「今日やるべきこと」を導き出して、夢に向かって邁進するというのは、無限の未来を持った子どもたちにこそ教えてあげたい、真の意味でのライフハックではないだろうか。
「しあわせになるために、何から始めようか?」
今年の夏14歳になる長男に、ここに書いたことをわかりやすく伝えられたらと思っている。
これからの長い人生を、ステキな人たちと、ステキな場所で、たくさん笑って、しあわせに暮らすために、彼もそろそろ動きださなくちゃいけない年齢だ。
プロサッカー選手になりたいんだったら、もっともっと練習しなくちゃならない。今みたいに友だちと楽しく笑いながらボールを蹴っているだけじゃきっと無理だろう。早起きして個人練習をしたり、上手な人に戦術や技術を聞いてまわったり、自分が克服するべきポイントを把握したり、やることはいくらでもある。
海外リーグ→Jリーグ→高校選手権→中学で活躍→レギュラーを獲る→そのために今日できること。
夢を見て、目標に変えて、日常に落としこんで、健気に継続する。やるべきことは、僕ら大人と同じだ。
彼と肩を並べて、僕も精進していきたい。
「寝床につくときに、 翌朝起きることを楽しみにしている人は幸福である。」 _____カール・ヒルティ