映画大豊作だった昨年(2015年)のオレ的ベスト10の記事を書いてて思ったんだけどさ、映画ってホント見る前の期待値というかハードルによってすげー評価が変わりませんか。
オレが人の批評とか情報に踊らされすぎなのかもしれないけど、自分のランキングを眺めてみると、上位に入った作品はどれも、まったく(あるいはほとんど)期待しないで見た映画だもの。
1位の「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」だって、オススメしてくれる人はけっこういたけど、超話題になったってほどじゃなくて、年末にiTunesで気まぐれに見てみたら大当たりだったって言う。それにしてもヒドイ邦題だなこれ(笑)。
2位の「クリード」も、またロッキーかよ(笑)ってかなりなめてたし、バードマンも駆け込み女もマイ・インターンも、なーんも期待しないで見たから衝撃はスゴかった。
逆に期待値上げすぎて拍子抜けしちゃったのが「セッション」。直前に「バードマン」に衝撃を受けていて、バードマン以上だという声もあったので肩に力が入りすぎちゃった。「スターウォーズ」は完全に駄作だと思いこんで見たからけっこう良かったし、「悲しみの忘れ方」もテレビとかで偶然見たらもっと涙ボロボロだった気がする。
期待値のハードルとか関係なかったのが「マッドマックス 怒りのデスロード」(笑)。そりゃあそこまでぶっ飛んでりゃね、前評判なんかカンケーないっす。
若い頃遅くまで寝ていた休日に「午後のロードショー」的な番組で見るともなく見た映画をよく憶えてるのは、期待値ゼロですんなり入ってくるから心に残ったんだろうね。映画に限らずあらゆる表現は期待値ゼロで触れたいところだけど、それもなかなか難しい。
方法としてはやっぱり、見たいと思った映画はなるべく初日に劇場に出かけるってことと、気になった作品は全部見るってことじゃないかな。もちろんネットの情報は遮断して。情熱を注いで命かけて作ってくれる映画人たちのためにも、今年は前情報見ないでガンガン見にいこうっと。