その日の天使は、やたら毒舌だった。
一人の人間の一日には、必ず一人、「その日の天使」がついている。 と、中島らもは言う。 こんな事がないだろうか。暗い気持ちになって、冗談でも”今自殺したら”などと考えてる時に、とんでもない友…
一人の人間の一日には、必ず一人、「その日の天使」がついている。 と、中島らもは言う。 こんな事がないだろうか。暗い気持ちになって、冗談でも”今自殺したら”などと考えてる時に、とんでもない友…
毎朝、白湯(さゆ)を飲む。 歯を磨きながらヤカンで湯を沸かして、コップいっぱいの野菜ジュースを飲み干してから、沸騰した湯を大きめの水筒に入れて、書斎でiMacに向かいながらちびちびと啜るのが、朝食であり日課である。 …
四月頭に引っ越すことになりました。茅ヶ崎から茅ヶ崎へ。 どこか別の地域に移住したらこのブログの名前も「茅ヶ崎の竜さん」から、たとえば「南青山の竜さん」とか「伊豆下田の竜さん」とか「ブルックリンの竜さん」とかに変えるつ…
長女の小学校卒業式に行ってきたよ。 ママちゃんが子どものセレモニーでは決まって号泣するのに対して、ぼくはまあ男だしいつもそんなに感動に涙するってことはなかったんだけど、今日は泣いちまったねえ、恥ずかしいくらいにさ。 まず…
運転免許証を返すことの寂しさ 正月に家内の実家にお邪魔したとき、お義母さんが自動車運転免許証を返還したという話を聞いた。 七五歳のお義母さんはそうとは見えないくらいに肌ツヤもよく快活で、まだまだ運転もできそうに見えるが、…
食っちゃ寝正月で憑き物が落ちた? 大晦日から正月三が日にかけて、家でただひたすら飲んで食って遊んでました。 喪中で新年の挨拶をひかえたこともあり、SNSにも触らず、LINEやメールがきても開かず、家族以外の誰とも接点を持…
ネットのメディアとかコラムとか本屋さんを眺めてると、やれダイエットだやれ自己肯定感だやれライフハックだと、物事を解決したり欠点を補うための知識とかメンタリティをいろいろ教えてくれるけども、そもそもそれって本当に解決しなけ…
大好きな映画監督の西川美和さんといきものがかりの水野良樹さんの対談をテレビで見た。 西川さんの最新作『永い言い訳』は映画も見て小説も読んだが、他にも自分の作品の小説やエッセイなど、著作がたくさんあることを知って、さっそく…
この前テレビで、リリー・フランキーさんが「暮らしている場所によって生活の優先順位が違う」というような話をしていた。「田舎はセックスと酒ばっかり」とリリーさんは笑う。
先日都内に出る用事があって、家族を車に待たせている間に、近くを通ったおじさんがわざわざ運転席の家内を覗きこみながら、「なんでこんなところに駐めてんだよまったくよ」とひどい顔で舌打ちをしていた、らしい。 小学生の娘が興奮し…
”SPIRIT OF ZICO” これは鳥肌たった pic.twitter.com/L9jao7cxtq — りょー@CWC🇪🇸 (@jubilo_j1) 2016…
前に、ジオラマのあるショットバーに行ったことがある。 カウンターが十席ほどと小さいが、音楽やインテリアのセンスもよく、とても落ちつく店だった。床もテーブルも壁も、目につくところすべてが、恐ろしく清潔に磨きあげられているの…
双極性障害、いわゆる躁うつ病というのは、ざっくり言えば、大きな調子の波が定期的にやってくるというものだ。 ぼくの家内も、ずーっと明るく楽しくアクティブに過ごしていたかと思ったら、だんだん無気力に支配されだして、しばらくま…
ぼくの友人に鶏の唐揚げが大好きな男がいて、彼に一度訊いてみたことがある。 「今までで一番おいしかった唐揚げってどういうの?」 彼はすこし驚いたような顔で言う。 「いや、唐揚げは全部おいしいんだよ」
先日、近所に串カツ屋さんができたというので、さっそくママちゃんと飲みに出かけてきた。 安くておいしいベタベタの大阪風のお店で、肉吸いとか鯨ベーコンとかもあって、大衆居酒屋好きのぼくらは喜んでパカパカジョッキを重ねていた。
人はなぜ、小説を読むのだろう? ネット隆盛、出版不況の時代。NETFLIXやYouTubeでいつでもどこでも気軽に映像を楽しめるし、ネットやビジネス書の文章はどれも早くわかりやすく読みやすく簡潔に書かれている。物語も情報…
最近は、本を読んで勉強をして物を書いて映画やテレビを観て、というループの生活をしている上に、インフルエンザで体力が落ち、ほとんど引きこもりの「書斎の人」になっています。
RICOH GRの「クロスプロセス」というエフェクトばっかり使ってる。 色素が少し抜けたような、古めかしい独特の色合いで、日常の些細な風景がアートっぽくなる。GRは「Get Real」と呼ばれるだけあって、エフェクトを多…
住んでいる町においしい中華料理店があるのとないのとでは、人生の幸福度がちがう、とわりと真剣に思っている。 「萬来」は茅ヶ崎の隣駅の辻堂にあるので、車で行かなければならないのだが、ときおり思い出したかのように昼飯を食べに行…
大沢在昌さんのハードボイルド小説『新宿鮫』シリーズって知ってますか? 第一作は一九九〇年発表なので、もう二十六年にもなるんですね。本作は吉川英治文学新人賞をもらって、真田広之さん主演で映画化もされています。二作目以降は舘…
NHKのプロフェッショナルで、作家エージェント・コルクの佐渡島庸平さんがクリエイター志望の若者たちにアドバイスをしていて、いろいろ勉強になりました。 ちなみに以下はぼくがテレビを見ながら考えたことで、佐渡島さんの言葉では…
最近、フェイスブックをあまり使わなくなったからか、お友だちに「距離をおかれて寂しい」というような反応をもらったので(直接言われたわけじゃないけれど)、ちょっとだけ説明しますね。
イマドキの若手俳優勢揃いなのでよくある恋愛ものかと思ってたんだけど、朝井リョウさんの原作読んだら抜群におもしろかったので観てきましたよ『何者』。なんだよこれめちゃくちゃこええじゃんホラーじゃん。 本作は就活に追われる六人…
最近はフィジカルを優先していて、食事やお酒、運動に気を配って、まずまず節制した生活を送っているんです。ところが先日思いもよらず、家内と夜中すぎまで盛大に呑んで食ってしてしまい、翌日を二日酔いで台無しにしてしまいました。 …
朝はなるべく散歩するようにしている。 一日のはじまりには、こころが現実に貼りついていることが多いから。 家からゆっくり歩いて五分くらいで海に出る。晴れた日ならちょうど道の真正面からお日様の光が当たるので、からだ全体が瞬時…
何日かぶりに茅ヶ崎に帰ってきてます。代わりに家内が青山に行っていて、今日は子どもたちも学校なので、猫と二人きり、何もしない時間を過ごしている。 せっかくの空白の時間なので建設的に何かしたいのだけれど、まだ集中して文章を書…
にわかには信じられないんだけど、父が亡くなってから今日で二十日も経っていた。いや、まだ二十日しか経っていないのか……よくわからないけど。 数日茅ヶ崎の自宅に帰っただけで、あとは都内の実家に寝泊まりして、母と葬儀の返礼やら…
先日、愛用していたミラーレス一眼がいきなりぶっ壊れた。 ほんの10センチくらいの高さから落としただけでレンズを認識しないとはどれだけ壊れやすく脆いカメラかと憤りもしたけど、これを機会にずっとずっと欲しかった「RICOH …
イタリアンレストランで真面目にコックをやっていた頃の話。 何か近所でイベントでもあったのだろうか、その晩は忙しい週末の中でも特にお客さんの入りが爆発して、店は大繁盛していた。
昨年の夏、北海道一周バイク野宿旅から帰った直後の投稿。